- Rokid スマートAIグラスが7月10日に日本で一般発売。カメラとディスプレイを搭載
- Makuakeでの応援購入総額は6億円超で歴代ランキング1位を獲得した
- AIグラスはカメラ有無・ディスプレイ有無で3分類。記録用途では役割が異なる
会議を記録する道具は、だんだん身につけるものに寄ってきている。スマホをテーブルに置く動作すら省けるなら、そのほうがいい——という理屈はわかる。ただ、実際にかけてみると話は単純ではないらしい。
ITmedia NEWSで小寺信良氏が、Rokid スマートAIグラスの実機レビューを公開している。一般発売は7月10日から。今年2月26日から5月末までMakuakeでクラウドファンディングを行い、応援購入総額6億円超えでMakuake歴代ランキング1位を獲得した製品である。
AIグラスは3つに分かれる
レビューはまず、AIグラスと呼ばれる製品を整理している。
- ディスプレイとカメラの両方を搭載するもの(Rokid スマートAIグラス)
- カメラは搭載するがディスプレイは持たないもの(Ray-Ban Meta、Oakley Meta)
- ディスプレイは搭載するがカメラは持たないもの(Even Realities)
記録という観点だと、この3分類はそのまま役割の違いになる。カメラがあれば場の映像を残せるが、周囲から見て「撮られている」状態になる。ディスプレイがあれば字幕や通知をその場で受け取れるが、記録そのものには寄与しない。
Rokidは日本向けにはディスプレイ付きのハイスペックモデルで勝負しているという。同社にはディスプレイ非搭載の「Rokid AI Glasses Style」もあるが、日本では発売されていないようだ、とレビューは書いている。
かけたときの現実
ディスプレイはグリーンの単色で、両眼で見ると目の前5mほどの位置に文字が浮かんで見える。輝度は15段階に調整できる。
ここでレビューが挟む指摘が地に足がついている。近視の人はその距離の文字が見えないので、別途視力矯正用のレンズを装着する必要がある、と。メガネとしては1サイズ1カラー、色は黒でデザインも1種類。黒縁のしっかりしたメガネをかけている人は昨今かなり少ないため、使っている人を見つけるのはそれほど難しくなさそうだ——という一文が、この製品の現在地をよく表している。
記録の道具として見ると
会議の記録に限れば、いま解くべき問題はハードウェアの側にあまり無い。スマホは全員が持っていて、録音ボタンを押すだけで音声は残る。メモリスも、スマホで録音した音声をAIに渡して議事録を作る仕組みで、専用デバイスを必要としない。
それでもAIグラスが期待を集めるのは、記録という行為を意識から外せるからだろう。テーブルにスマホを置く、録音を開始する、終わったら止める。この数秒が消えることに6億円が集まったと考えると、金額の意味が変わって見える。
もっとも、身につける形になった瞬間、別のコストが立ち上がる。同席者から見て記録されているかどうかがわかりにくくなることだ。スマートグラスをめぐる話題が、機能より先にカメラの物理的な遮蔽へ向かっているのは、おそらく偶然ではない。
あわせて読みたい:
議事録AIを試してみませんか?
難しい設定は不要です。いつもの会議で、録音ボタンを押すだけ。面倒な議事録作成から解放されましょう。
iOS / Android 対応