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2026年08月04日 20:50(最終更新: 2026年08月06日

Rokidのスマートグラスが日本で一般発売、Makuake歴代1位の6億円が示す「記録するメガネ」への期待

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • Rokid スマートAIグラスが7月10日に日本で一般発売。カメラとディスプレイを搭載
  • Makuakeでの応援購入総額は6億円超で歴代ランキング1位を獲得した
  • AIグラスはカメラ有無・ディスプレイ有無で3分類。記録用途では役割が異なる

会議を記録する道具は、だんだん身につけるものに寄ってきている。スマホをテーブルに置く動作すら省けるなら、そのほうがいい——という理屈はわかる。ただ、実際にかけてみると話は単純ではないらしい。

ITmedia NEWSで小寺信良氏が、Rokid スマートAIグラスの実機レビューを公開している。一般発売は7月10日から。今年2月26日から5月末までMakuakeでクラウドファンディングを行い、応援購入総額6億円超えでMakuake歴代ランキング1位を獲得した製品である。

AIグラスは3つに分かれる

レビューはまず、AIグラスと呼ばれる製品を整理している。

  • ディスプレイとカメラの両方を搭載するもの(Rokid スマートAIグラス)
  • カメラは搭載するがディスプレイは持たないもの(Ray-Ban Meta、Oakley Meta)
  • ディスプレイは搭載するがカメラは持たないもの(Even Realities)

記録という観点だと、この3分類はそのまま役割の違いになる。カメラがあれば場の映像を残せるが、周囲から見て「撮られている」状態になる。ディスプレイがあれば字幕や通知をその場で受け取れるが、記録そのものには寄与しない。

Rokidは日本市場にディスプレイ付きのハイスペックモデルを投入しており、ディスプレイ非搭載の下位モデル「Rokid AI Glasses Style」は国内未発売だという。

かけたときの現実

ディスプレイはグリーンの単色で、両眼で見ると目の前5mほどの位置に文字が浮かんで見える。輝度は15段階に調整できる。

近視の人はその距離の文字が見えないため、別途視力矯正用のレンズが必要になる。メガネとしては1サイズ1カラー、色は黒でデザインも1種類。黒縁の太いメガネをかけている人自体が最近は少ないため、使用者を見分けるのはそれほど難しくなさそうだ。

記録の道具として見ると

会議の記録に限れば、いま解くべき問題はハードウェアの側にあまり無い。スマホは全員が持っていて、録音ボタンを押すだけで音声は残る。メモリスも、スマホで録音した音声をAIに渡して議事録を作る仕組みで、専用デバイスを必要としない。

それでもAIグラスが期待を集めるのは、記録という行為を意識から外せるからだろう。テーブルにスマホを置く、録音を開始する、終わったら止める。この数秒が消えることに6億円が集まったと考えると、金額の意味が変わって見える。

会議での導入を考えるなら

論点は2つに分かれる。

ひとつは、いま優先して試すべき用途の見極めだ。前述の通り現行モデルはサイズ・カラーとも1種類しかなく、近視の人は矯正レンズも要る。会議の記録ならスマホと専用アプリの組み合わせで摩擦はすでに小さく、そこにAIグラスを重ねる緊急性は薄い。両手がふさがる現場作業や、機材の操作手順を自分の視点でそのまま記録したい一人作業など、人ではなく作業対象を写す場面から優先的に試すほうが、いまの完成度に見合っている。

もうひとつは、同席者から見た透明性だ。ディスプレイ付きモデルはカメラも積むため、かけている本人以外には録画の有無がわからない。スマートグラスをめぐる話題が機能より先にカメラの物理的な遮蔽という別製品の対応策に向かっているのは、「気づかれずに撮れる」ことへの警戒感がすでに業界共通の課題である表れだろう。会議での導入を検討するなら、この透明性を機器任せにせず、録音を始める前に一言添える、議事録作成が目的だと参加者へあらかじめ周知しておく、といった運用ルールを自分から決めておいたほうがいい。

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