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2026年07月24日 19:19(最終更新: 2026年08月28日

講演会・セミナーのメモの取り方|聴講者向け記録術

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  • 2026年08月13日文章の読みやすさ・文体を見直しました(内容・事実・構成は変更なし)
  • 2026年08月21日関連記事への内部リンクを追加しました
  • 2026年08月28日内容の誤りを訂正しました(メモリスの製品紹介表記をAIボイスメモアプリに統一)
執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • 講演会・セミナーのメモは、会場で全部を書き取ろうとせず要点だけを残し、可能なら音声を録音してAIで文字起こしするのが効率的です
  • 聴くことに集中しながら、後から検索できる形で記録を残せます
  • 録音する場合は主催者・登壇者に可否を確認し、個人の学びの範囲にとどめることが前提になります

学生のころ、講義のノートは書けば書くほど安心できました。ページが埋まっていれば、それだけで勉強した気になれたからです。社会に出て最初の新人研修でも、同じやり方で臨みました。講師の言葉をできるだけそのまま書き取る。ノートは毎日埋まっていく。これだけ書いておけば、あとで困ることはないに違いない。そう信じていました。

数週間後に見返したそのノートは、ほとんど役に立ちませんでした。書いてはあるのです。ただ、どこが大事だったのかが分からない。しかも一番思い出したかったこと、講師が質疑応答の流れでぽろりと話してくれた実例のようなものは、どこにも残っていませんでした。書くのに必死で、聞けていなかったのです。

外部の講演会やセミナーに聴講者として参加するときのメモには、これと同じ落とし穴が待っています。しかも聴講者のメモは、会社の会議の議事録と違って、誰かに共有するためのものではありません。自分の学びのためだけに残すものです。だからこそ「とりあえず書く」では、あとから使えるノートになりません。

対策の骨子を先に言ってしまうと、会場で書く量を思い切って減らし、書き取れない部分は録音に任せる、という役割分担になります。ただし録音には、先に確認しておかないと気まずいことになる作法が一つあります。

講演会のメモが「取ったのに使えない」理由

真剣に聞いて、真剣に書いたのに、なぜ使えないノートになるのでしょうか。集中が足りなかったせいなら話は簡単ですが、そうではありません。講演会という場そのものに、メモを難しくする条件がそろっているのです。

話は一方通行で、止まってくれない

登壇者の話は基本的に一方通行です。質問を挟んで理解を確かめる機会は多くなく、板書のように同じ内容が繰り返されることもほとんどありません。聞き逃した瞬間、その情報は流れていきます。全部書き取ろうとすると、書いている数秒のあいだ耳が留守になり、次の話を取りこぼす。書けば書くほど聞けなくなるという、嫌な循環です。

一番価値のある部分ほど、記録から抜ける

スライドに書いてあることは、あとで資料が共有されれば取り戻せます。取り戻せないのは、口頭でしか語られない部分です。多くの講演会では、用意されたスライドより、質疑応答や登壇者のその場の補足にこそ本音や具体的なヒントが出ます。ところがこの部分には台本がなく、展開も読めません。まさに聞くのに必死になる場面で、メモがすっぽり抜けます。冒頭の研修ノートから消えていたのも、この部分でした。

質疑応答で「何か質問は」と振られた瞬間、頭が真っ白になった経験がある人も多いはずです。とっさに質問が浮かばないときの引き出しとして、会議の沈黙つなぎ質問ジェネレーターのような質問例をあらかじめ知っておくと、いざという場面で慌てずに済みます。

セッションをハシゴすると、内容が混ざる

カンファレンスや勉強会では、1日に複数の講演を聴くこともよくあります。似たテーマが続くと、「あれはどのセッションで聞いた話だっけ」と後から混同します。メモ自体は手元に残っていても、出どころの曖昧になった情報は使いにくいものです。

会場でやることは「要点だけ」に絞る

では、もっと速く書ければ解決するのでしょうか。速記の心得でもあれば、そうかもしれません。ただ、聴講者に必要なのは発言の網羅ではなく、あとで自分が使うための手がかりです。だから発想を逆にします。会場では全文を書き取ろうとせず、要点だけに絞る。聴きながら残すのは、次の3〜4点で十分です。

  • テーマ・結論:この講演で登壇者が一番伝えたかったことは何か
  • 印象に残った数字・事例:具体的な数値や、記憶に残った実例
  • 自分にとっての気づき:自社や自分の状況に置き換えるとどう使えるか
  • あとで調べたいこと:その場で分からなかった用語や、確認したい点

どれも数語ずつで書けます。書く手が止まっている時間が長いほど、耳は登壇者に向いています。

スライドはできれば写真で残すと安心です。ただ、撮っただけで満足すると、後で見返さないままフォルダに眠ります。写真はあくまで資料、短い箇条書きのメモは記憶を呼び出す起点、と役割を分けておくのがコツです。

音声を録音してAIに文字起こしを任せる

要点だけのメモには、当然ながら残らないものがあります。質疑応答での具体的なやり取りや、登壇者の言い回しそのものです。それを補うのが録音です。

聞くことと書くことを分ける効果は、心理学専攻だった学生時代に卒論のインタビュー調査をしたとき、身をもって知りました。相手の話を聞きながら一言一句書き取ろうとすると、相槌が遅れ、問い返すタイミングを逃し、会話そのものが痩せていきます。録音の許可をいただいてからは、聞くことに専念できました。しかも後から録音を聞き直すと、その場で「ここが大事だ」と思った箇所より、聞き流していた部分に発見があることさえあります。その場の自分の判断は、思っているほど当てにならないのです。

講演会でも同じ分担ができます。録音してよいと確認できたら、手元のスマホで登壇者の声を録っておき、講演が終わったあとにその音声をAI文字起こしアプリへ読み込ませれば、発言内容が自動でテキストになります。会場でのメモが「あとで思い出すためのフック」だとすれば、文字起こしは「フックから引き出せる本文」です。

冒頭で後回しにした作法は、ここにあります。講演会や登壇者によっては、録音・撮影そのものが禁止されている場合があります。受付や申込ページの注意書きを確認するか、不明な場合は主催者に一言尋ねてから録音してください。尋ねるときの言い回しに迷ったら、録音許可の言い方・例文集も参考になります。録音できた場合も、その音声や文字起こし結果はあくまで自分の学びのための記録にとどめ、登壇者の発言をSNSなどに無断で共有・公開するのは避けましょう。学びの記録が、登壇者や主催者の信頼を損なう火種になっては本末転倒です。

講演会メモを後から活かすコツ

文字起こしまで残しておくと、後日「あの講演、どんな話だったっけ」となったときに、キーワードで検索して該当箇所だけを見返せます。90分の音声を頭から聞き直す必要はありません。

さらに一手間かけるなら、会場で取った要点メモと、文字起こしから拾った具体的な発言や数字を、講演当日か翌日のうちに一つのノートにまとめ直すことです。面倒に聞こえるでしょうか。実際、少し面倒です。ただ、時間が経つほど記憶の補完が効かなくなるので、この作業は早いほど短く済みます。1週間後に1時間かけるより、当日の15分です。

スマホで録音するだけ、メモリスという選択肢

講演会の録音から文字起こしまでを手間なく行う方法として、私が使っているアプリ「メモリス(Memolith)」を紹介します。

メモリスは、スマホで録音するだけでAIが文字起こし・要約を自動で作成する AIボイスメモアプリ(iOS/Android)です。専用の機材は要りません。処理が始まるのは録音が終わってからで、会場で録った音声をアプリに渡すと、数分ほどで文字起こしと要約が仕上がります。講演中にスマホを操作する必要はないので、会場にいる間は聴くことだけに集中できます。

講演会のメモ用途では、次の機能が特に役立ちます。

  • 高精度の文字起こし:登壇者の発言をテキスト化し、要点を整理してくれる
  • 認識ずれ検知:聞き取りが怪しい箇所を教えてくれるので、確認すべき場所がすぐ分かる
  • Ask Memolith:「あの講演で紹介されていた事例は?」と、過去に処理した音声にAIで質問できる

対応形式はm4a・mp3・webm・mp4・wav・mpga・mpegと幅広く、録音アプリで残した音声ファイルをそのまま読み込めます。送信された音声データは、AI処理が完了すると即時に自動削除されます。料金は、無料トライアル(登録後3回まで+Ask Memolith)から始められ、続けるならエリート 830円/月(月20回)、エグゼクティブ 1,380円/月(月50回)という構成です。

まとめ

  • 講演会のメモは全文を書き取ろうとせず、テーマ・数字・気づき・確認したいことの3〜4点に絞る
  • 質疑応答や登壇者のその場の発言こそ価値が高いが、記録が抜けやすい部分でもある
  • 録音・撮影の可否は事前に主催者・登壇者へ確認し、記録は自分の学びの範囲にとどめる
  • 録音した音声をAIで文字起こしすれば、要点メモと組み合わせて後から検索できる記録になる

書いて満足しただけのノートが一番もったいない、というのが、冒頭の研修で私が学んだことでした。次に聴講の予定ができたら、まず申込ページの録音の注意書きを確かめるところから始めてみてください。そこから先の手順は、思っているより軽いはずです。

よくある質問

講演会のメモは手書きとスマホ、どちらが向いていますか?

どちらでも構いませんが、会場の雰囲気に合わせるのが無難です。静かな会場でキーボード音が気になりそうなら手書きが安心ですし、スマホのメモアプリなら箇条書きを後から編集・検索しやすい利点があります。いずれの場合も、全文を書き取ろうとせず要点だけに絞ることが、聴くことに集中するコツです。

スライドの写真を撮るだけではダメですか?

写真だけだと、後で見返さずフォルダに埋もれてしまいがちです。スライドの写真は資料として有効ですが、そこに登壇者が口頭で補足した内容までは写りません。写真に加えて、自分が「なるほど」と思った一言や数字を短くメモしておくと、後から見返したときに記憶が戻りやすくなります。

講演会を録音してもいいですか?

会場や主催者によって扱いが異なるため、必ず事前に確認してください。個人の学習・復習目的の録音を認めている講演会は多いですが、登壇者の意向で録音・撮影が禁止されている場合もあります。録音できた場合も、その音声やAIの文字起こし結果を無断でSNSなどに共有・公開するのは避け、自分の学びの範囲にとどめましょう。

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