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2026年08月19日 10:00

Androidの文字起こし|Galaxy・Pixel比較

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • AndroidにはiPhoneのような共通の文字起こし機能が無く、GalaxyとPixelは対応機種も条件もまったく別
  • Galaxyの文字起こしアシストは対象機種限定・要約にSamsungアカウントとネット接続が必須。Pixelは端末内で完結し、8以降なら要約も無料で使える
  • 「galaxyのボイスレコーダーで文字起こしできない」は機種・録音モード・ログイン状態が原因のことが多く、順に確認すればたいてい解決する

「iPhoneのボイスメモは文字起こしできるらしい。じゃあAndroidは?」と調べ始めると、妙に情報がバラバラなことに気づく。Pixelの話をしているページもあれば、Galaxyの話をしているページもあり、しかも書いてある手順がまるで違う。どちらか一方だけ読んで試しても、自分のスマホでは同じ画面が出てこない。

無理もない。Androidには、iPhoneのApple Intelligenceのような「Android全体で共通の文字起こし機能」が存在しない。PixelはGoogleが、GalaxyはSamsungが、それぞれ別々に文字起こし機能を作っている。会社が違えば、名前も、対応機種も、要約できるかどうかの条件も違う。「Androidの文字起こし」を一つの手順で説明しようとした瞬間、必ずどちらかの機種の話が抜け落ちる。

iPhoneやパソコン取り込み、専用のAIアプリまで含めた選択肢の全体像はボイスメモを文字起こしする方法に整理している。ここではAndroidに絞り、PixelとGalaxyそれぞれの純正機能を公式情報にもとづいて突き合わせる。検索でよく見かける「galaxyのボイスレコーダーで文字起こしができない」という困りごとにも、原因を順番に潰す形で答えていく。

Pixelのレコーダーは、録音と同時に文字になる

Pixelの標準アプリ「レコーダー」は、文字起こし機能を古くから搭載している。録音ボタンを押した瞬間から、画面に話した内容がリアルタイムで表示される。通信を使わず、端末の中だけで処理が進む仕組みだ。電波の届かない場所でも、機内モードのままでも文字になる。

対応言語は機種で差がある。Google Pixelのヘルプページによれば、Pixel 3からPixel 5aは英語(複数地域)・フランス語・ドイツ語・日本語に対応し、Pixel 6以降(Pixel Foldを含む)ではここに中国語(標準語)・ヒンディー語・イタリア語・スペイン語が加わる。Pixel 6以降ではさらに、複数の話し手を自動で区別してラベルを付ける機能も使える。

設定は、レコーダーアプリを開いてユーザーアイコンをタップし、「レコーダーの設定」から言語を選ぶか、「言語の検出」を有効にしておく。あとは録音するだけで、保存した音声を開けば文字起こしがすでにできあがっている。

要約機能はPixel 8以降に限られる。 同じ公式ページによると、対応言語は英語・中国語(標準語)・ヒンディー語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・日本語で、5分から最長1時間までの録音が対象になる(2026年8月時点・公式で要確認)。文字起こし画面から要約を実行するだけで、話の要点がまとまった形で返ってくる。

なお「翻訳」に近い機能として「もう一度文字起こしする」がある。これは訳文を作るのではなく、別の言語を指定して文字起こしをやり直す機能で、60言語以上に対応し全Pixelモデルで使える。録音に別の言語が混ざっていた場合や、言語の自動検出が外れた場合の取りこぼしを拾い直す用途で、Galaxyの翻訳機能とは役割が異なる。

Galaxyのボイスレコーダーは「文字起こしアシスト」で対応する

Galaxyの場合、話はもう一段複雑になる。Samsungのスマホ用OS「One UI」に搭載されたボイスレコーダーアプリには、「文字起こしアシスト」というGalaxy AI機能が入っている。Samsung公式サポートによると、対応言語はアラビア語・インドネシア語・簡体字/繁体字中国語・オランダ語・英語各種・フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・イタリア語・日本語・韓国語など多数で、今後も追加が続く見込みだ。使い方は単純で、録音ファイルを選んで「文字起こし」をタップするだけ。文字起こし後は「翻訳」をタップすれば、訳文の言語を選んで多言語化もできる。

ただし、Pixelよりも条件がいくつも付く。まず対応機種がGalaxy AI搭載モデルに限られる。目安はGalaxy S22シリーズ以降、Z Fold4・Z Flip4以降、Tab S8以降で、2024年9月時点で対応機種の拡大が発表されている(2026年8月時点・公式で要確認)。この年代より前のGalaxyだと、そもそも文字起こしアシスト自体が使えない。

次に、Samsung公式のGalaxy AIページによれば、文字起こしアシストが使えるのは「プリインストールされたSamsungの『ボイスレコーダー』アプリ、『電話』アプリ、『Samsung Notes』アプリ、『通訳』アプリのいずれかを使って録音したファイル」だけだ。録音そのものを他のアプリで行っていた場合、対象外になる。加えて、文字起こしと要約の実行にはネットワーク接続とSamsungアカウントへのログインが必須で、処理できる音声ファイルの長さは3時間未満という上限もある。Pixelが端末内だけで完結するのに対し、Galaxyはアカウントとネットワークという外部の条件を挟む設計だ。

要約についても一段条件が付く。Samsungアカウントへのログインとネット接続が前提になるうえ、録音が短すぎると要約自体が実行できない。数十秒のメモを要約しようとして反応が無いのは、故障ではなくこの仕様による。

なお、Galaxyには文字起こしアシストとは別に、録音アプリのモードとして「音声-テキスト変換」という古くからある機能も存在する。こちらはGalaxy AIより広い機種で使えるものの、Samsung公式サポートは「複数の音声や、雑音が多い音声ファイルではテキストへ変換できない場合があります」と明記しており、翻訳や要約には対応しない。同じ「Galaxyの文字起こし」でも、どちらの機能を指しているかで話がすれ違いやすい。

「galaxyのボイスレコーダーで文字起こしできない」ときの、確認する順番

Galaxyの文字起こしがうまくいかないという相談は珍しくない。原因は一つではないが、上から順に確認していけば大半は当てはまる。

  1. 機種がGalaxy AI対応かどうか。 Galaxy S22シリーズ・Z Fold4/Flip4・Tab S8より前のモデルは、そもそも文字起こしアシストが搭載されていない。
  2. 録音モードが「インタビュー」になっていないか。 文字起こしアシストは標準モードの録音にしか使えない。上下マイクを使うインタビューモードで録った音声は対象外になる。
  3. 録音元が純正アプリかどうか。 ボイスレコーダー・電話・Samsung Notes・通訳アプリ以外で録音したファイルは、文字起こしアシストの対象にならない。
  4. Samsungアカウントにログインしているか、通信がオフラインになっていないか。 どちらも欠けると処理が始まらない。
  5. 音声ファイルが3時間を超えていないか。 上限を超える長さのファイルは処理できない。
  6. 要約だけ出ない場合は、録音が短すぎないか確認する。 文字起こし自体は成功していても、要約はごく短い録音では実行できない。
  7. 話者が複数いる、あるいは雑音が多い録音か。 「音声-テキスト変換」の基本機能を使っている場合、この条件で変換に失敗しやすい。

PixelとGalaxy、文字起こしを並べて比べる

項目 Pixel(レコーダー) Galaxy(文字起こしアシスト)
処理方式 端末内(オンデバイス) クラウド(要ネット接続)
リアルタイム表示 ◯(録音中に表示) ×(録音後に実行)
対応機種の目安 Pixel 3以降 Galaxy S22/Z Fold4・Flip4/Tab S8以降
要約 ◯(Pixel 8以降・日本語含む) ◯(条件付き。要ログイン・短い録音は不可)
話者ラベル ◯(Pixel 6以降) △(要確認)
翻訳 ×(文字起こし言語の選び直しのみ)
Samsungアカウント/ログイン 不要 必須(文字起こし・要約とも)
費用 無料 無料(2026年8月時点・公式で要確認)

こうして並べると、Pixelは「端末だけで完結する代わりに機種が古いと要約が使えない」、Galaxyは「幅広い言語と翻訳に対応する代わりに、機種・ログイン・録音モードという条件が何重にもかかる」という、正反対の設計であることが見えてくる。どちらが優れているというより、何を優先したいかで向き不向きが分かれる

純正機能の壁は、機種を選ぶこと自体にある

ここまで見てきた条件を思い出してほしい。Galaxy AI対応機種かどうか、録音モードは標準か、純正アプリで録ったか、Samsungアカウントにログイン済みか、録音は長すぎないか短すぎないか。文字起こしにたどり着くまでに、確認すべき条件がいくつも並ぶ。

私が開発しているメモリスは、こうした条件を一つ挟まない設計にしている。スマホで録音した音声ファイルを渡すだけで、あとはAIが処理する仕組みだ。ただし誤解しないでほしいのは、メモリスも録音中にその場でテキスト化するリアルタイム型ではないということ。Pixelのレコーダーのような画面表示は無く、録音を終えたあとにAIへ渡り、数分後に文字起こしと要約が届く方式になっている。この「録音後にまとめて処理する」設計のおかげで、Galaxy AIのような機種の世代やアカウントのログイン状態に処理が左右されることが無い。

文字起こしと要約に加えて、決定事項やToDoまで一度の処理で整理される点も、純正機能との違いになる(この工程の詳しい流れは録りっぱなしのボイスメモを議事録に変える手順で扱っている)。対応言語も19カ国語と幅広く、Galaxyの文字起こしアシストが対象外にしている言語の録音でも渡せる。料金は無料トライアル(登録後3回)から試せて、継続する場合はエリート(月20回・830円)かエグゼクティブ(月50回・1,380円)を選べる。AI処理が終わった音声データは即時に自動削除されるため、会議や商談の録音を渡す場合の安心材料にもなる。

結局、自分はどれを選べばいいのか

  • Pixelを使っていて、短い日本語のメモを読み返せれば十分 → レコーダーアプリの文字起こしだけで足りる。追加のアプリは要らない。
  • Pixel 8以降で、要約まで無料で済ませたい → レコーダーアプリの要約機能をそのまま使えばいい。
  • Galaxyで文字起こしアシストが使えない、あるいは条件を満たすのが面倒 → 機種・ログイン・録音モードのどれかが引っかかっている可能性が高い。上の確認リストを順に見てほしい。
  • GalaxyとPixel、あるいはiPhoneが混在するチームで記録を揃えたい → 端末ごとに条件が違う純正機能を機種別に覚えるより、専用のAIアプリに録音を渡すほうが、同じ手順で毎回仕上がる。

まずは自分のスマホが何世代のモデルか、そこから確認してみてほしい。純正機能の対象外だったとしても、メモリスの無料トライアルなら、機種を問わず同じ手順で文字起こしと要約を試せる。

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よくある質問

Androidのボイスレコーダーで文字起こしはできますか?

できますが、機種によって仕組みがまったく別です。Pixelは標準の「レコーダー」アプリが録音と同時に端末内で文字起こしします。GalaxyはOne UIのボイスレコーダーアプリに搭載された「文字起こしアシスト」機能を使い、録音後にネット経由で変換します。どちらも無料ですが、対応機種と条件が異なります。

galaxyのボイスレコーダーで文字起こしができないのはなぜですか?

よくある原因は、Galaxy AI対応機種でない(Galaxy S22シリーズ・Z Fold4/Flip4・Tab S8より前の機種)、録音モードが「インタビュー」になっている(標準モードのみ対応)、純正のボイスレコーダー・電話・Samsung Notes・通訳アプリ以外で録音したファイルを使っている、Samsungアカウントにログインしていないか通信がオフライン、音声ファイルが3時間を超えている、のいずれかです。上から順に確認すると早く見つかります。

PixelとGalaxy、要約まで無料でできるのはどちらですか?

どちらも無料で要約できますが、条件が違います。Pixelは8以降の機種で、日本語を含む主要言語の要約に対応し、5分から1時間の録音が対象です。Galaxyは文字起こしアシストの要約機能を使えますが、Samsungアカウントへのログインとネット接続が必須で、録音が短すぎると要約されません。

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