- KageMeeは会議中の専門用語を自動検出しその場で解説・翻訳する常駐型AI
- 無料枠は文字起こしのみ無制限、翻訳・要約はクレジット制
- 会議中の介入か録音後の処理か、選ぶ基準は「今」必要かどうか
会議中に知らない単語が飛び交うと、議論のスピードにまるでついていけなくなる、と感じたことがある人は少なくないだろう。建設業界にはその状態が常態化した現場があった。
建設DXを手がけるArentが2026年5月に正式リリースしたAI会議アシスタント「KageMee」は、まさにこの問題への回答として作られている。「スリーブ」「ハンチ」「墨出し」といった業界用語を会議中に自動検出し、その場で解説・翻訳を表示する。開発の発端は、新入社員や他部門メンバーが打ち合わせで専門用語に置き去りにされていた社内の実情だったという。デスクトップに常駐するアプリとして動き、オンライン・対面を問わず同じ体験で使える。
無料枠がある点は目を引くが、内訳には条件が付く。文字起こし自体はログイン不要・オフラインでも無制限に使えるものの、専門用語の解説や翻訳、要約といったAIチャット機能は無料枠300クレジット、Pro(3,000円/月)で3,000クレジットという従量制になる。データがクラウドに送信されないローカル保存も、ローカルモデルを選んだ場合の話だ。「完全無料・完全ローカル」と単純化するには、もう一歩読み込む必要がある。
この設計は、会議中に何かを返す必要がある場面に向いている。専門用語の知識差が発言の質を左右する営業商談や、初参加者が置いていかれる会議では、その場で解説が出ること自体に価値がある。一方、記録として後から参照できればよい会議には、この即時性は必須ではない。スマホでの録音を録音後にAIへ渡し、数分後に議事録として整える方式(メモリスはこちら側にあたる)は、会議中の介入をそもそも設計に含めていない。
会議中に答えが要るのか、終わった後の記録で足りるのか。KageMeeが投げかけているのは、その線引きの方だ。
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