
- Gemini Notebookのモバイル版に録音機能が追加、来週から利用可能
- 録音はノート化されソースと並び、チャット・引用・編集ができる
- 音声会話はほぼ100言語対応だが録音機能は英語設定のみ
Googleが2026年9月15日、学習支援ツール「Gemini Notebook」の公式ブログで新機能を発表した。
モバイルアプリに音声レコーダーが追加され、来週から使えるようになる。公式ブログによれば、講義やふとした思いつきをその場で録音できる機能で、対象は出力言語を英語に設定しているユーザーだという。
録音した内容はそのままノートとして保存され、これまでアップロードしてきた資料と並んで表示される。ノートは他のソースと同じ扱いになるため、あとからチャットで呼び出したり、引用したり、内容を編集しながら使い続けたりできる。録音は一度きりの記録ではなく、後から参照し続ける素材として位置づけられている。
学習の場に限らず、仕事の場面でも「録音したものをどう活用し続けるか」は共通の課題だ。会議やアイデアの断片を録音するだけでは、聞き返す手間が残ってしまう。録音した音声を後からテキスト化しておけば、検索や引用がしやすくなる。メモリス(AIボイスメモ)も、録音した音声をAIに渡し、数分後に文字起こしと要約を受け取る仕組みで同じ発想に立つ。
この発表が示しているのは、「録音してAIに渡す」という型が、学習支援という一つの製品カテゴリの中で標準機能になりつつあるという流れだ。かつて録音は保管のための行為だったが、録音後の音声を文章として保存し、他の資料と並べて検索・引用の対象にする設計が広がっている。録音の価値は「残すこと」から「あとで問い合わせられる材料にすること」へ移りつつあり、この移行は学習ツールに限らず、議事録・取材メモ・打ち合わせ記録を扱うあらゆる場面に当てはまる構造だといえる。
一方で、今回の発表は音声まわりの機能拡張がすべて同じ速度で広がるわけではないことも示している。Gemini Notebookでは、ノートブックの内容をもとにほぼ100言語でリアルタイムに音声で対話できる機能が、まずGoogle AI Ultra加入者(18歳以上)向けに今週展開され、他のプランには追って提供される。学習概要を短い動画にする機能は80以上の言語に対応する一方、録音そのものを扱う音声レコーダーは英語設定のユーザーに限られている。日本語で学習・仕事のメモを録音したい読者は、使いたい機能がどの言語設定で提供されているかを一つずつ確認したうえで、当面は録音後にテキスト化する別のツールと組み合わせる選択肢も検討しておくとよい。




