
- Nottaは「時間」課金(プレミアム月1,980円〜・月30時間)、メモリスは「回数」課金(エリート月830円・月20回、エグゼクティブ月1,380円・月50回)で、課金の単位そのものが違う
- Nottaの無料プランは月120分まで使えるが、1回あたり3分までという制限があり、30分の会議は無料枠では最初の3分しか使えない
- 短い記録を数多くこなすならメモリスの回数課金、長時間の会議を少ない回数で使うならNottaの時間課金が有利になりやすく、使い方次第でどちらが得か変わる
「Notta、無料プランのままでもう半年は使えている」。そう思っていたのに、先月の会議を見返そうとしたら、途中から文字が途切れていた。月120分という枠にはまだ余裕があったはずなのに、である。
原因は、合計時間とは別に効いてくる「1回3分」という上限だった。30分の定例会議は、無料プランでは最初の3分しかテキストにならない。月の残り時間を気にしていたのに、実際に効いていた制限は別のところにあった。Nottaからの乗り換えを考え始める人の多くが、この順番でつまずいている。
結論から言うと、どちらが安いかは固定では決まりません。1回の長さと、月に何回使うか。この2つの数字次第で、有利なほうは入れ替わります。
※本記事の料金・仕様は2026年8月時点の各社公開情報に基づきます。プランや為替の変動もあるため、最新の内容は必ず各公式サイトでご確認ください。
Nottaの料金体系を整理する(時間課金)
Nottaは、録音した合計時間を基準に課金される「時間課金」のサービスです。
| プラン | 月額 | 月間の時間上限 | 1回あたりの上限 |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 120分 | 3分 |
| プレミアム | 1,980円〜(年払いなら月1,185円相当) | 1,800分(30時間) | 5時間 |
| ビジネス | 4,180円〜(年払いなら月2,508円相当) | 無制限 | 5時間 |
フリープランの落とし穴は、月120分という合計時間だけでなく「1回3分」という上限が別に存在する点です。30分の会議も1時間のセミナーも、無料プランでは最初の3分でテキスト化が止まります。月の合計時間に余裕があっても、1回あたりの長さがネックになって有料プランへの加入が必要になるケースは珍しくありません。
メモリスの料金体系を整理する(回数課金)
一方メモリスは、iOS/Androidアプリで、使った「回数」を基準に課金される仕組みです。
| プラン | 月額 | 利用回数の上限 |
|---|---|---|
| 無料トライアル | 無料(登録後のみ) | 3回(+Ask Memolith) |
| エリート | 830円 | 月20回 |
| エグゼクティブ | 1,380円 | 月50回 |
回数課金なので、1回の録音が3分でも30分でも、消費するのは「1回」という単位だけです。Nottaの無料プランでつまずいた「1回あたりの上限」に相当する制限は、メモリスの料金体系には存在しません。
回数課金と時間課金、どちらが得かは使い方で変わる
たとえば月10回・1回30分の会議を録音する人と、月40回・1回5分の短い記録をこなす人とでは、有利なほうが逆転します。
| 使い方 | Nottaの月額目安 | メモリスの月額目安 | 有利なほう |
|---|---|---|---|
| 月10回・1回30分の会議(合計約5時間) | プレミアム 1,980円〜(年払いなら1,185円) | エリート 830円 | メモリス |
| 月40回・1回5分の短い記録(合計約200分) | プレミアム 1,980円〜(年払いなら1,185円) | エグゼクティブ 1,380円 | Nottaの年払い |
月10回・1回30分の会議を録音する使い方では、Nottaは無料枠の1回3分をすぐ超えてプレミアムプランが必要になる一方、メモリスは10回ならエリートプラン(830円)で十分です。逆に月40回以上の短い記録をこなす使い方では、メモリスはエグゼクティブプラン(1,380円)が必要になり、Nottaを年払いで契約した場合(月1,185円相当)の方が安くなります。
基本料金だけを年額で並べても、順番は同じように入れ替わります。メモリスのエリート(年9,960円)がもっとも安く、次いでNottaのプレミアム年払い(年14,220円)、メモリスのエグゼクティブ(年16,560円)、最後にNottaのプレミアム月払い×12(年23,760円)という並びです。ただしこれは基本料金だけの比較で、実際にどちらが「使える」かは、月に何回録音し、1回がどれくらいの長さかという使い方次第です。
なぜ課金の単位が違うのか
この違いの背景には、両社が何を管理単位に置いているかという設計判断の違いがあります。
Nottaは2026年8月5日、事業領域を「AI議事録」から「音声AIプラットフォーム」へ再定義したと発表しました。記録・理解・実行という三段構えで、蓄積した会話データを資料作成や業務連携にまで活用していく設計です(詳しくは「Nottaが「AI議事録」から「音声AIプラットフォーム」へ再定義、会話の蓄積を事業の中心に」で解説しています)。会話データを長期的な資産として積み上げていく前提に立つなら、その総量を時間で管理するのは自然な設計です。
メモリスは逆に、録音した音声をAIが処理し終えると即時に自動削除する設計です。ためておく前提がないぶん、管理する単位も「今回、何回使ったか」というシンプルな回数で足ります。
どちらが優れているという話ではなく、会話データをためる設計かためない設計かという前提の違いが、そのまま課金の単位の違いに表れているというのが実際のところです。
こんな人にはメモリスが向いている
- 1回の長さを気にせず録音したい人:回数課金なので、3分の思いつきメモも30分の会議も、消費するのは同じ「1回」です。
- 月20回程度までの利用に収まる人:エリートプラン(月830円)なら、Nottaの有料プランよりはっきり安く済みます。月40回を大きく超える高頻度の利用は、Nottaを年払いで契約した方が安くなる場合もあります(詳しくは下の比較表を参照)。
- 録音データを長く保持されたくない人:AI処理が完了すると、音声データは即時自動削除されます。
- 議事録以外の機能も欲しい人:メモリスは文字起こし・要約に加えて、認識ずれ検知・交渉戦略支援・コーチング・Ask Memolith(過去の会議への質問)まで備えています。
こんな人にはNottaも選択肢になる
- 58言語程度の多言語文字起こしが必要な人(海外拠点との会議や多言語チームでの利用など。2026年8月時点・公式で要確認)
- Web会議に参加してリアルタイムで文字起こしする機能が欲しい人(メモリスは録音後にAIが処理する方式で、会議中にその場でテキスト化する機能はありません)
- 月40回を大きく超えるような高頻度の短い記録を、年払い契約で安く抑えたい人
- 会話データを長期的に蓄積し、資料作成や業務連携まで一括で任せたい人(2026年8月の「音声AIプラットフォーム」への再定義以降、Nottaが力を入れている方向性です)
まとめ
Nottaは録音した時間で課金される「時間課金」、メモリスは使った回数で課金される「回数課金」です。Nottaの無料プランでつまずきやすいのは、月120分という合計時間ではなく「1回3分」という別枠の上限で、ここが乗り換えを考えるきっかけになっている人は多いはずです。
月に何回録音し、1回がどれくらいの長さになるかを整理すれば、どちらが安いかは実はすぐに計算できます。まずは無料トライアルで、回数課金の使用感を確かめてみてください。Notta以外の選択肢もあわせて比べたい場合は「AI議事録アプリおすすめ比較」で他社の料金・機能もまとめて確認できます。
よくある質問
Nottaと メモリスの 料金体系は何が 違いますか?
Nottaは録音した合計時間で課金される「時間課金」です。無料プランは月120分・1回3分まで、有料のプレミアムプランは月1,980円〜(年払いなら月1,185円相当)で月1,800分(30時間)まで使えます。メモリスは使った回数で課金される「回数課金」です。無料トライアルは登録後3回まで、有料はエリート月830円(月20回)・エグゼクティブ月1,380円(月50回)です。同じ文字起こしサービスでも、課金の単位そのものが異なります(2026年8月時点の各社公開価格)。
Nottaの 無料プランで困る ことは ありますか?
月120分までという合計時間の枠とは別に、「1回の録音は3分まで」という上限があります。30分の会議を無料プランで録音しても、文字になるのは最初の3分だけで、続きは有料プランへの加入が必要です。合計時間の余裕だけを見て無料プランのままにしていると、この1回あたりの上限で想定外に足りなくなることがあります。
メモリスと Nottaは どちらが 安いですか?
使い方次第です。月10回・1回30分程度の会議を録音する場合、メモリスはエリートプラン(月830円)で足りますが、Nottaは無料枠の1回3分をすぐ超えるためプレミアムプラン(月1,980円〜、年払いなら月1,185円)が必要になり、メモリスの方が安くなります。逆に月40回以上の短い記録を頻繁に録る場合は、Nottaを年払いで契約した方が、メモリスのエグゼクティブプラン(月1,380円)より安くなることがあります。回数が多くても1回が短ければNottaの時間課金、少ない回数で使うならメモリスの回数課金が有利になりやすい傾向です。
Nottaに しかできない ことは ありますか?
あります。Nottaは58言語程度の多言語文字起こし(2026年8月時点・公式で要確認)と、Web会議に参加してリアルタイムで文字起こしする機能を持ちます。またNotta株式会社は2026年8月5日、事業を「AI議事録」から「音声AIプラットフォーム」へ再定義したと発表し、蓄積した会話データから資料作成や業務連携まで行う方向へ舵を切っています。日常的に多言語の会議を扱う人や、会話データを長期的な資産として蓄積・活用したい人にはNottaが向いています。一方メモリスは録音後にAIが処理する方式で、処理が終わると音声データは即時自動削除されます。




