
- Notta Memoは28gのカード型レコーダーで通話・会議音声を録音しNottaアプリへ自動転送
- 専用ハードは初期費用と音質、スマホ完結型は導入コストと運用の軽さで優位
- 録音データの保存・削除の仕組みも選定基準にすべき
音声認識の生みの親であるNottaが、カード型のAIボイスレコーダー「Notta Memo」を展開している。厚さ3.5mm・重さ28gの本体に5つのマイクを積み、通話や会議の音声を録音するとNottaアプリへ自動転送され、そのまま文字起こしまで進む設計だ。公式サイトによれば文字起こし精度は98.86%とされている(Notta Memo 公式ページ)。ライフハッカー・ジャパンは2026年8月12日、街の喧騒の中での通話録音や3m離れた2人のミーティングでも高精度に書き起こせたと報じている。この記事の評価は同メディアの実機レビューに基づくもので、ここでは実機を使った検証はしていない。
会議やインタビューの音声をアプリまかせにできる時代でも、「何で録るか」は意外と詰められていない論点だった。スマホのマイクは会議室の隅や騒がしい場所では拾いが甘くなることがあり、Notta Memoのような専用機はそこを補う選択肢として出てきている。ノイズキャンセリング機能と骨伝導マイクの組み合わせで背景音を抑える設計は、議事録の精度がそもそも「入力される音声の質」に強く依存するという、この手のツール全般に共通する構造を裏付けている。
専用機とスマホ完結型では、まずコストの持ち方が違う。Notta Memoは本体だけで21,150円からの初期投資が要り、これに加えてNottaアプリ側の利用料もかかる。一方でスマホ録音から議事録化まで完結するアプリ型は、追加ハードを買わずに月額数百円台から始められる。メモリスのように無料トライアルを備えたアプリなら、初期費用ゼロで精度を確かめてから継続を判断できる。屋外の通話や複数人の対面会議が頻繁で音質が業務に直結する人には専用機の投資が回収できる可能性があるが、月に数回程度の社内会議が中心なら、専用ハードを持ち歩く手間の方が負担になりやすい。
これとは別に、録音データがどこに、どれだけ残るかという論点もある。Notta Memoは単体で録音データを保持し、あとでスマホと接続した際にまとめて転送する仕組みだ。これは通信環境に左右されずに録音できる利点である一方、データが本体・アプリ・クラウドと複数箇所に一時的にまたがる時間が生まれる。AI議事録サービスでは、保存されたデータが意図せず外部からアクセス可能な状態になっていた事例が過去に報告されている。録音データをどこにどれだけ置くかは、ツールを選ぶ際に精度や価格と並べて確認すべき項目になっている。
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