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2026年09月23日 07:12

GPT-6 Sol/Luna発表、API価格半額へ

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • OpenAIがGPT-6 SolとLunaを発表、API価格を期間限定価格比で50%引き下げた
  • 独自ベンチマークでSolがOpus 5を上回りコストは9%にとどまるとする
  • 比較の前提の違いと価格の基準を踏まえて数字を読む必要がある

OpenAIが新モデル「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」を発表した。目玉は価格で、API利用料をGPT-5.6の期間限定価格と比べて50%引き下げている。Solは入力が100万トークンあたり4ドルから2ドルへ、出力が20ドルから10ドルへ。Lunaは入力が0.20ドルから0.10ドルへ、出力が1.20ドルから0.50ドルへ、それぞれ半額になった。両モデルは今月上旬に発表された最上位モデル「GPT-6 Astra」と同様の手法で訓練されたとされ、Astra自体はOpenAIの全モデル中で最良の位置づけを維持している。

GPT-6 SolのAPI価格。入力 GPT-5.6: 4ドル、入力 GPT-6 Sol: 2ドル、出力 GPT-5.6: 20ドル、出力 GPT-6 Sol: 10ドル。比較の起点はGPT-5.6の期間限定価格で、通常価格からの実質的な下げ幅は公表されていない

API価格はChatGPTの月額契約とは別枠の、開発者・企業向けの従量課金だ。文字起こしアプリや要約ツールなど、裏側でOpenAIのモデルを呼び出しているサービスにとっては、このコスト構造の変化がそのまま運営コストに響く。録音した音声をAIが文字起こし・要約する筆者運営のAIボイスメモアプリ「メモリス」も、そうしたOpenAIのモデルを使うサービスの一つだ。読者が直接ChatGPTを使う場面での体感は薄くても、日々使っているAI搭載ツールの料金や機能追加のペースには、こうしたAPI価格の推移が間接的に効いてくる。

OpenAIが公表したベンチマーク比較の読み方には注意がいる。ビジネスワークフローを想定した独自評価「AutomationBench」では、処理の丁寧さを最大にした「xhigh」設定のSolがスコア33.2%・タスクあたり0.27ドルで、同じく丁寧さを最大にした「max」設定のClaude Opus 5(スコア26.9%・Solの11.1倍のコスト)を上回ったとされる。ただし比較対象のClaude Fable 5.1は、スコア31.4%に対しコストがSolの8.9倍超と記載されているものの、OpenAI自身、この数値はOpus 5へのフォールバック(処理を別モデルに肩代わりさせる仕組み)分のコストを含んでおらず、そのフォールバックは約40%のタスクで発生していたため実際より低く見える、と注記している。ベンチマークは同じ土俵で測っているように見えて、設定や集計方法が一社の発表に依存する以上、数字だけを切り出して「安い」「強い」と鵜呑みにするのは避けたい。比較元が自社に有利な条件をどこまで揃えているかを、注記まで読んで確認する姿勢が要る。

もう一つ、見落としやすいのが「50%引き下げ」の基準そのものだ。この値引きは通常価格ではなく、GPT-5.6の期間限定(プロモーション)価格からの引き下げ幅である。つまり比較の起点がすでに割引後の水準であり、恒久的な通常価格と比べた実質的な下げ幅は公表資料からは分からない。API連携でコストを見積もる立場なら、発表時点の割引率の大きさに反応するより、実際に請求される単価を自分の利用パターンで計算し直す方が確実だ。値下げの発表が続くほど、どの数字が「今だけの基準」なのかを毎回確かめる手間は増えていく。

出典: Introducing GPT‑6 Sol and Luna

OpenAIは新モデルの発表を高頻度で続けており、ChatGPT Proの新規受付を一時停止したケースのように、値下げと供給制限が並行して起きることもある。API価格やプラン変更を追う際は、発表のたびに条件の前提が変わっている可能性を念頭に置いておきたい。

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