- iFLYTEKがデュアルスクリーン翻訳機・AIノート・AIレコーダーの3機種を発表と報道
- 専用機の強みは機能を絞った操作の単純さにあると指摘
- 録音の入力品質が後段AIの精度上限を決める点は会議録音にも共通
スマホ一台で写真も音楽も翻訳も文字起こしもできる時代に、なぜわざわざ専用機を使うのか。この問いに、iFLYTEKの新製品発表会に参加したギズモード・ジャパンの記事が一つの答えを示している。
発表されたのは3機種。相手側にも画面を向けられる「デュアルスクリーンAI翻訳機」は143言語の相互翻訳に対応し、オフラインでも17言語をカバーすると報じられている。電子ペーパーとWacom共同開発のペンを備える「AINOTE 2」は、厚さ4.2mm・重さ約295gという携帯性を保ちながら、録音しながら文字起こしを画面に表示できると紹介されている。文字起こしされた文章は音声の再生位置と紐付けられ、該当箇所をタップして聞き直せる仕組みだという。不動産・建設業界では図面への注釈を書き込む「スケッチコミュニケーション」の需要が根強く、この用途にAINOTE 2が向くと記事は伝えている。3機種目の「AIボイスレコーダーP1 Pro」は、話者に向ける指向性マイクと会議室全体を拾う無指向性マイク2基を組み合わせ、96kHz/24bitのハイレゾ録音に対応するそうだ。
スマホなら全部代用できるはずだ。そう思って読み進めると、記事が挙げる不満は的を射ている。アプリアイコンを探す手間、マイクの置き場所への配慮、ストレージ残量への気遣い――どれも小さいが、積み重なると地味に効いてくる。専用機の価値は高度な機能そのものより、機能を絞ったことによる操作の単純さにある、というのが記事の結論に近い。
ここには録音を起点にするアプリを見てきた立場からも頷ける点がある。後段のAIがどれだけ賢くても、そもそも録れた音声が雑であれば要約や文字起こしの精度は上がりようがなく、入力の品質が最終的な精度の上限を決めてしまう。専用マイクを増やすP1 Proの力技も、その上限を押し上げる投資と見れば筋が通る。
なお3機種とも高度な処理はクラウドAI頼みで、無料プランの範囲を超えると有料プランへの加入が前提になる点は、専用機を検討する際に見落としやすい。
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