- Google DocsにGemini搭載のコメントワークフローが7月28日から順次展開開始
- コメント要約・新規追加・返信案作成・編集提案の4機能を自然文の指示だけで実行できる
- 議事録作成の次に控える『合意形成』という後工程にまで、ついにAIの手が伸びてきた
会議の決定事項を資料に反映してほしいとき、誰にどこを直してもらうかを一つずつコメントで指定して回ることがある。返信が集まったころには、誰が何に同意し、どこがまだ宙に浮いているのか、追うだけで一仕事になっている。
Google Workspaceは7月28日、Google Docsに「Gemini搭載のコメントワークフロー」を導入すると発表した。できることは大きく4つ。コメントスレッドを要約し未解決の論点を洗い出す、指定した相手や観点でコメントを新規に付ける、開いているスレッドに文脈を踏まえた返信案を作る、そして寄せられた指摘をもとに本文の編集案そのものを提案する。いずれもDocs下部のバーかGemini側パネルから、自然文で指示するだけで動く。
地味な機能追加に見えるかもしれない。だが4つの並びをよく見ると、会議後のワークフローを前半と後半にきれいに割っていることに気づく。「誰が何を言ったか整理する」前半と、「それを反映して返す」後半は、これまでどちらも人間の役目だった。Geminiが担うのはこの中間の2工程で、人間に残るのは決定事項を最初にコメントとして書くことと、提案を承認することの、両端だけになる。
展開はRapid Release・Scheduled Releaseの両方で7月28日から始まり、最大15日かけて段階的に広がる。対象はBusiness Standard/Plus、Enterprise Standard/Plus、Education Plus、個人向けGoogle AI Pro/Ultraなど、編集権限を持つユーザーに限られる。
議事録を作るところまでは、録音を渡せば数分でAIが仕上げてくれる時代になった。次に時間を取られるのは、その議事録を関係者の合意へ変換する後工程だ。ここにGeminiが手を伸ばしてきたということは、会議の記録から合意形成までを一気通貫でAIに任せる未来が、思ったより近いのかもしれない。
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