
- iPhoneはiPhone 15 Pro以降・16以降・Airが対象で、iPad・MacはM1以降が目安
- 現在は英語で提供され、iOS・iPadOS・watchOSではEUで使えず、ウェイトリスト制のベータ版
- 表現豊かな声だけはさらに上位の端末が必要で、購入判断は言語と地域の確認が先
Appleは2026年9月22日付のサポートページで、Siri AI(ベータ)の対応機種を公開しました。 Siri AIは、メッセージ・メール・写真などにまたがる個人的な文脈を理解し、画面上の内容についての質問やウェブの最新情報を使った回答にも対応するとAppleは説明しています。 使うには、Apple Intelligence対応の端末と、iOS 27などの最新OSが必要です。
手持ちの端末で使えるか
Appleの記載を機種別に整理すると、次のとおりです。
- iPhone:iPhone 15 Proシリーズ以降、iPhone 16シリーズ以降、iPhone Air
- iPad:iPad mini(A17 Pro)と、M1以降のチップを搭載したiPad
- Mac:MacBook Neo(A18 Pro)と、M1以降のチップを搭載したMac
- Apple Watch:Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3。ただしSiri AIを有効にした対応iPhoneとのペアリングが条件
- Apple Vision Pro:visionOS 27を搭載していれば、どのモデルでも対応
一覧に載っていない端末、たとえば無印のiPhone 15は、この記載では対象に入っていません。
機種より先に確認したいのが言語と地域です。 Siri AIは現在、英語で利用でき、提供状況は地域とプラットフォームで異なるとされています。 iOS・iPadOS・watchOSではEUで使えず、Apple Accountの地域が中国本土の場合も現時点では動作しません。 さらにウェイトリスト制で、設定のSiriから「Try Siri AI (Beta)」をタップして登録したあとの待ち時間は一定ではないとされています。 端末が対応していても、すぐ使えるとは限りません。
機種の線引きより、機能ごとの要件を見る
一覧を見ると「新しい端末に買い替えないと使えない」と読みたくなります。 しかし、Appleの記載を読むかぎり、Siri AIには基本の対応機種とは別に、一部の機能にだけ上位の要件があります。 「表現豊かな声」(声のペースや表現の調整)には、端末内で動くAIモデル(オンデバイスモデル)であるAFM Core Advancedを搭載した端末が必要です。 対象は、iPhone Air、iPhone 17 Proシリーズ、iPhone 18 Proシリーズ、M4以降でメモリ12GB以上のiPad、M3以降でメモリ12GB以上のMac、Apple Vision Pro(M5)です。
この点から、買い替えの判断は「Siri AIが使えるか」と「表現豊かな声まで使いたいか」の二段階に分けたほうがよいと考えられます。 iPhone 15 Proでも、声の調整を除いたSiri AIの基本部分は対象に入っています。 声の調整のためだけに、上位機種へ買い替える理由は薄いでしょう。 一方、現時点では英語での利用が前提になります。 英語での利用を前提にしないなら、機種の新しさより先に、自分の言語と地域が条件を満たすかを見るのがよいでしょう。
もちろん、機能ごとの要件が今後増え、基本機能との差が広がる可能性はあります。 ただ、この資料に書かれているのは現時点の要件だけで、将来の差までは読み取れません。 だからこそ、今は必要な機能から逆算して、要件を確認するのが安全です。
仕事の場面では、Siriに頼る作業と、録音を後から整理する作業を分けて考えると無駄がありません。 録音後にAIが文字起こしと要約を行うメモリス(AIボイスメモ)のように、端末の世代に左右されにくい使い方もあります。 Siri AIの提供状況については、こちらの記事も参考になります。 Siri AIの利用可否は、言語、地域、機種、機能の順に確認すれば、無駄な買い替えを避けられます。




