App IconMemolith
2026年08月07日 07:05

ChatGPTからAdobe操作、資料作成も可能に

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • AdobeがChatGPT向け公式プラグインを8月6日提供開始、Photoshopなど70以上のツールに対応
  • スプレッドシートから顧客向けPDF資料や長尺動画からSNSハイライトも自動生成できる
  • 出力は下書き止まりと位置づけ、最終判断とアカウント設計は人が担うべき

会議で「この資料、誰かPDFにまとめておいて」と誰かが言う場面は珍しくない。データはスプレッドシートにある。あとは体裁を整えるだけ、のはずなのに、その「だけ」に小一時間かかる。

Adobeは8月6日、ChatGPTから同社のプロ向けクリエイティブツールを横断的に呼び出せる「ChatGPT向けアドビプラグイン」の提供を開始した。チャット欄に「@adobe」と入力するか「+」ボタンから呼び出すと、伝えた内容に応じてプラグインが裏側で適切なAdobeツールを選び、作業を進める仕組みだ。ゲストでも使えるが、Adobeアカウントでサインインすると生成の回数制限が緩和され、Creative Cloud上のファイルへのアクセスやセッションをまたいだ作業の継続も可能になる。2025年12月にPhotoshop・Express・Acrobatの連携が先行公開されていたが、今回はPremiere、Lightroom、Illustrator、InDesign、Stock、Fireflyが加わり、対応ツールは70以上に広がった。詳細な仕様はCreative Cloud ProのFireflyを含む製品構成として案内されている。

会議の記録という素材から、人に見せる資料への変換にこそ時間を取られる、という順序自体は変わっていない。今回のプラグインが直接効くのはここで、スプレッドシートやデータセットから顧客向けのカタログPDFを作る、長尺の録画から各SNS向けのハイライト動画を切り出す、決まったデザインテンプレートにSNS用コンテンツを流し込む、といった作業がChatGPTの対話画面から一気通貫で進む。これまでAdobeの各アプリを個別に開いて手を動かしていた工程が、指示文を書くだけの作業に置き換わる。

出力はあくまで下書きとして扱い、最終的な公開判断は人が下すべきだ。Adobe自身、より高度な編集が必要な場合は結局Adobeのアプリへ移動して作業する、と案内している。つまりプラグインが担うのは「たたき台を素早く作る」工程までで、ブランドトーンとの整合や事実確認といった最終チェックは今回のアップデートでも自動化されていない。会議の決定事項をそのまま資料化に流し込むフローを組むときも、生成された案を承認プロセスに乗せる前提を崩さないことが要る。

もう一つ、サインインの有無で使える機能が変わる設計は、実務上はアカウント管理の課題として跳ね返ってくる。Creative Cloudのファイルへのアクセスや作業の継続はサインイン時のみで、ゲスト利用では毎回ゼロからのやり取りになる。会議の資料作成を継続的にAI経由で進めるなら、誰のCreative Cloudアカウントと連携させるか、どの権限までChatGPT側に渡すかを先に決めておいたほうがいい。ツールの選定より先に、この結線をどう設計するかが実務では効いてくる。

あわせて読みたい: GenOffice登場、無料AIオフィスの実力は / Gemini Notebook強化版、Google AI Pro全ユーザーへ展開完了 資料からクイズや表計算を自動生成

AIボイスメモを試してみませんか?

難しい設定は不要です。録音ボタンを押すだけで、あとはAIが文字起こし・要約・議事録まで仕上げます。

高精度な文字起こし
AIによる自動要約

iOS / Android 対応