
- 会議メモは「日時・参加者・目的・話したこと・決まったこと・宿題・次回」の7項目で足ります
- 1on1・定例・顧客打ち合わせ・ブレストは、この基本形を少し調整するだけで使い回せます
- エクセル・Notion・Googleドキュメントそれぞれで、コピーしてすぐ使える形に整えています
会議が終わって席に戻り、メモを見返したら「話したこと」と「決まったこと」が同じ塊で書かれていて、結局何が決定だったのか読み解けない——テンプレートを使わずに会議メモを取っていると、こういうことがよく起きます。
議事録ほど堅苦しくしなくていい。でも、あとで自分やチームが読み返して意味が取れる最低限の形は欲しい。そのための書式を、この記事ではコピーしてすぐ使える形で用意しました。
議事録と会議メモの違い自体は、議事録と議事メモの違いで詳しく整理しています。要点だけ言うと、議事録は配布・承認される公式文書、会議メモは自分やチームのための備忘録で、求められる完成度がまったく違います。この記事で扱うのは後者、日常的に使う会議メモのほうです。正式な議事録の書式が欲しい場合は、議事録テンプレート完全ガイドやExcel議事録テンプレートを参照してください。
似たような失敗はいくつかのパターンに分かれます。「話したこと」と「決まったこと」を分けずに書いて、あとでどれが結論か分からなくなる。宿題を書いたのに担当者を書き忘れて、誰も動かないまま放置される。テンプレートが会議ごとにバラバラで、毎回書式を考えるところから始めてしまう。どれも書式を先に固定しておけば防げる失敗です。
基本テンプレート:この7項目があれば足りる
まずは、どんな会議にも当てはまる基本形です。そのままコピーして使ってください。
# 会議メモ
- 日時:
- 参加者:
- 目的:
## 話したこと
## 決まったこと
## 宿題(担当・期限)
- [ ]
## 次回
「話したこと」は経緯や議論の流れを、「決まったこと」は結論だけを分けて書くのがコツです。この2つを同じ欄に混ぜてしまうと、あとで読み返したときに「結局何が決まったんだっけ」と最初から読み直す羽目になります。宿題はチェックボックス(- [ ])にしておくと、Notionやエクセルに貼り付けたときにそのままタスクとして扱えます。
用途別バリエーション
基本形をベースに、会議の性質に合わせて少しだけ調整した4種類を紹介します。どれもコピーしてそのまま使えます。
1on1
# 1on1メモ(YYYY-MM-DD)
- 相手:
- 前回の宿題の振り返り:
## 今回話したこと
## 気になっていること・相談
## 次回までのアクション
- [ ](本人)
- [ ](自分)
## 次回予定:
1on1は「決まったこと」より「相談内容」と「次回までのアクション」の比重が大きいため、基本形の「決まったこと」を「気になっていること・相談」に置き換えています。本人と自分、それぞれのアクションを分けておくと、次回の冒頭で振り返りやすくなります。
定例会議
# 定例会議メモ(第◯回・YYYY-MM-DD)
- 参加者:
- 前回の宿題:進捗確認
## 各自の共有事項
## 決まったこと
## 宿題(担当・期限)
- [ ]
## 次回までの懸念事項
定例は同じフォーマットを毎週使い回すため、「前回の宿題」を冒頭に固定しておくと、確認忘れが防げます。「次回までの懸念事項」は、決定には至らなかったが放置すると後で困る論点を書き留める欄です。
顧客打ち合わせ
# 顧客打ち合わせメモ
- 顧客名:
- 日時:
- 自社出席者:
- 先方出席者:
## 先方の要望・課題
## 提案・回答したこと
## 決まったこと・合意事項
## 宿題(担当・期限)
- [ ](自社)
- [ ](先方)
## 次回接触予定:
社外との打ち合わせは、あとで社内共有や引き継ぎに使う可能性が高いため、出席者を自社・先方で分けて記録しておきます。宿題も同様に自社・先方で分けると、どちらが次のボールを持っているかが一目で分かります。
ブレスト
# ブレストメモ(テーマ:)
- 参加者:
- ゴール:
## 出たアイデア(発言順、評価はまだしない)
-
-
-
## 良さそうなアイデア(あとで絞り込み)
## 次のアクション
- [ ]
ブレストは「決まったこと」がまだ無いのが正常な状態です。出たアイデアをまず全部書き出し、その場で評価せずに残しておく欄を分けているのはそのためで、絞り込みは別のタイミングで行う前提にしています。
ツール別の使い方
同じ書式でも、道具によって「貼り付け方」と「その後の扱い方」が変わります。
| ツール | 向いている用途 | 使い方のポイント |
|---|---|---|
| エクセル / スプレッドシート | 宿題の進捗を一覧管理したい、複数の会議を横並びで比較したい | 表形式に落とし込み、担当者・期限・状態の列を分ける |
| Notion | 過去の会議メモを横断検索したい、他のメモと紐づけたい | データベース機能でページごとに会議メモを作り、プロパティで日付・参加者を管理する |
| Googleドキュメント | 複数人で同時に書き込みたい、共有リンクで即座に渡したい | テンプレートギャラリーから近い形式を選ぶか、上記のMarkdownをそのまま貼り付けて見出しを整える |
エクセル:表形式で管理する
エクセルやスプレッドシートは、上記のMarkdownをそのまま貼るより、表として組み直した方が力を発揮します。1行目に「会議名・日付・目的」、2行目以降に「話したこと・決まったこと」、そして「宿題」だけ別の表に分けて「担当者・期限・状態(未着手/対応中/完了)」の列を作ります。状態列をドロップダウンにしておくと、複数の会議メモを横断して「今どのタスクが残っているか」を一覧できるようになります。
Notion:データベースで管理する
Notionは、会議メモ1件を1ページとして作り、ページを束ねる「データベース」機能を使うと管理が楽になります(2026年9月時点・公式ヘルプで要確認)。データベースに「日付」「参加者」「種類(1on1/定例/顧客打ち合わせ/ブレスト)」といったプロパティを設定しておけば、種類ごとに絞り込んだり、日付順に並べ替えたりできます。上記のMarkdownテンプレートは、ページ内にそのまま貼り付けると見出しやチェックボックスが自動的にNotionの書式に変換されます。データベースには「テンプレート」を登録する機能もあり、新しいページを作るたびに空のフォーマットを呼び出せるようにしておくと、毎回コピーし直す手間が省けます。宿題のチェックボックスは、そのままタスクとして扱えるため、別のタスク管理アプリに転記し直す必要もありません。
Googleドキュメント:テンプレートと共有
Googleドキュメントは、右上のテンプレートギャラリーから近い形式のひな形を選ぶと、書式が最初から整った状態で始められます(2026年9月時点・公式ヘルプで要確認)。何もない状態から作る場合は、上記のMarkdownをそのまま貼り付け、見出しの部分を「見出し1」「見出し2」のスタイルに整えるだけで十分です。
複数人が同時に編集する会議であれば、共有設定を「編集者」にしておき、各自が自分の担当箇所に直接書き込む運用にすると、あとでまとめ直す手間がありません。参加者や日付を書く欄では、「@」を入力すると人物や日付を選べる機能(スマートチップ)が使え、あとから参加者の一覧を見返しやすくなります(2026年9月時点・公式ヘルプで要確認)。編集内容が消えてしまわないか不安な場合は、「ファイル」メニューから変更履歴を開けば、誰がいつ何を書いたかをさかのぼって確認できます。
書く時間が無い人向け:録音してAIに任せる運用
ここまでのテンプレートは、会議中に自分の手で埋めることを前提にしています。ただ、議論に集中していると、そもそも埋める余裕が無い会議も多いはずです。
そういうときは、会議を録音し、録音後にAIボイスメモのメモリス(Memolith)へ渡す方法があります。会議中にその場で文字起こしされる機能ではなく、録音が終わったあとにAIが処理する仕組みで、数分ほどで「話した内容」「決まったこと」「宿題」が整理された下書きが届きます。その下書きの中身を、上記のテンプレートの該当欄にコピーして貼り付ければ、会議メモとして完成します。
会議中は聞くこと・話すことに集中し、記録はあとから整える。この分担にしてしまえば、テンプレートを埋め損ねて後で記憶を頼りに書き直す、という一番消耗する作業がなくなります。
テンプレートを定着させるコツ
書式を1枚作っただけでは、毎回使われるとは限りません。次の3つを決めておくと、テンプレートが自然と定着します。
- 保存場所を1か所に固定する:Notionのデータベース、共有ドライブのフォルダなど、会議メモを探すときに迷わない場所を最初に決めておく。
- 会議の呼びかけと同時にひな形を配る:招集メールやカレンダーの予定に、空のテンプレートへのリンクを貼っておくと、当日その場で作り直す手間がなくなる。
- 宿題の確認だけは次回冒頭で必ず行う:テンプレートに宿題欄があっても、誰も見返さなければ意味がない。定例なら次回の頭で前回の宿題を読み上げる、と決めてしまう。
まとめ
- 会議メモは「日時・参加者・目的・話したこと・決まったこと・宿題・次回」の7項目があれば十分です
- 1on1・定例・顧客打ち合わせ・ブレストは、基本形の一部を差し替えるだけで使い回せます
- エクセルは進捗の一覧管理、Notionは横断検索、Googleドキュメントは同時編集にそれぞれ向いています
- 会議中に書く余裕が無いなら、録音してAIに文字起こし・要約させ、その内容をテンプレに流し込む方法が現実的です
まずは基本テンプレートをコピーして、次の会議で使ってみてください。埋める時間そのものを減らしたい場合は、録音とAIの組み合わせも試す価値があります。
よくある質問
会議メモと 議事録は同じ ものですか?
違います。議事録は関係者に配布・承認される公式な記録で、書き方にも一定のルールがあります。会議メモはあくまで自分やチームのための備忘録で、形式は自由です。両者の詳しい違いは議事録と議事メモの違いにまとめているので、正式な議事録が必要な場面ではそちらを参照してください。
会議メモに 最低限入れる べき項目は 何ですか?
日時・参加者・目的・話したこと・決まったこと・宿題(担当と期限)・次回予定の7項目があれば、たいていの会議はカバーできます。特に決まったことと宿題は、あとで見返す価値が一番高い部分なので、箇条書きで目立つ位置に置いてください。
会議メモを エクセル・Notion・Googleドキュメントの どれで 作ればいいですか?
宿題の進捗を一覧で管理したいならエクセル(スプレッドシート)、過去の会議メモを横断検索したい・議事録以外のメモとも紐づけたいならNotion、複数人で同時に書き込みたいならGoogleドキュメントが向いています。優劣ではなく、あとで誰がどう使うかで選ぶのが実用的です。




