決定事項とは?ToDoとの違いと議事録での書き方
決定事項とは、会議や議論で合意され『確定した結論』のことです。これから実行する作業を指すToDo(アクションアイテム)や、まだ答えの出ていない課題とは異なります。議事録では決定事項とToDoを別の見出しに分けて書くと、誰が読んでも『何が決まり、次に何をすべきか』が明確になります。
会議の最後に「では、本日の決定事項は……」とまとめる場面はよくあります。けれど、決定事項とToDo(やるべきこと)の違いを聞かれて、はっきり答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
この2つを区別せずに議事録を書くと、「決まったこと」と「これからやること」が混ざってしまい、読んだ人が次の行動に迷います。「結局、何が決まったの?」と聞き返される議事録は、たいていここでつまずいています。
この記事では、数多くの会議を議事録として記録してきた経験をもとに、決定事項の意味と、ToDo・課題・保留事項との違い、そして議事録での具体的な書き方を解説します。
決定事項とは?まず定義から
決定事項とは、会議や議論の場で合意され、確定した結論のことです。「何を・どうするか」がその場で決まり、参加者の間で認識が一致した内容を指します。
ポイントは「すでに決まった」という点です。これから検討することや、誰かがこれから作業することは決定事項ではありません。決定事項は「〜することに決まった」と過去形で言い切れる状態を指します。
たとえば、次のようなものは決定事項です。
- 新サービスの価格は月額1,000円に決定した
- 次回の定例会議は毎週水曜10時に固定すると決まった
いずれも結論が確定しているので、後から「あれは結局どうなった?」と問い直す必要がありません。
なお、議事録そのものの役割や全体像から押さえたい場合は、議事録とは何かを解説した記事もあわせて読むと、決定事項の位置づけが分かりやすくなります。
決定事項と混同しやすい言葉との違い
決定事項は、会議の同じ場面で使われる言葉と混同されがちです。代表的な3つとの違いを表で整理します。
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 決定事項 | 会議で合意・確定した結論 | A案で進めることに決定 |
| ToDo(アクションアイテム) | 決定を実行するための作業 | Aさんが金曜までに見積もりを作成 |
| 課題・論点 | これから議論・検討すること | 予算超過分をどう吸収するか |
| 保留事項 | 結論が出ず次回へ持ち越したこと | デザイン案は次回決定 |
決定事項とToDo(アクションアイテム)の違い
最も混同されるのがこの2つです。決定事項は「決まった結論」、ToDoは「その結論を実現するための具体的な作業」を指します。
- 決定事項:「A案で進める」
- ToDo:「Aさんが金曜までにA案の詳細設計を作る」
決定事項が1つでも、そこから複数のToDoが生まれることがあります。ToDoの書き方そのものを詳しく知りたい場合は、アクションアイテム・決定事項の書き方も参考にしてください。
決定事項と課題・論点の違い
課題(論点)は「まだ答えが出ていない問い」です。会議の入口にあるのが課題、出口にあるのが決定事項だと考えると整理しやすくなります。同じテーマでも、議論する前は課題、結論が出れば決定事項に変わります。
論点を取りこぼさずに決定事項へ導く書き方は、議事録で論点を外さない書き方で詳しく解説しています。
決定事項と保留事項の違い
保留事項は「議論はしたが、結論を出さなかったこと」です。決定事項と保留事項を分けて記録しておくと、次回の会議で「どこから再開すればいいか」がひと目で分かります。あえて「決まらなかったこと」を残すのが、後を引かない議事録のコツです。
議事録における決定事項の書き方
決定事項は、議事録の中で最も読まれる部分です。書き方のコツは3つあります。
1. 決定事項を冒頭にまとめる
議事録の先頭に「決定事項」の見出しを置き、確定した内容だけを箇条書きにします。忙しい人は決定事項だけ見れば把握できる、という構成が理想です。
2. 決定事項とToDoを分ける
「決まったこと(決定事項)」と「やること(ToDo)」を別の見出しに分けます。ToDoには担当者と期限を必ず添えて、すぐ動ける状態にします。決定事項とToDoを分けた良い議事録の実例は、議事録が上手い人の書き方例が参考になります。
3. 背景は決定事項に添える
なぜその結論になったのかという背景は、決定事項の補足として字下げで添えると、後から読んだ人も納得できます。実際の議事録ではこう書きます。
【決定事項】
- トップページは紺色をベースに、アクセントカラーで柔らかさを出す方針で確定
- (背景:20代女性ターゲットに対し、現状のデザインが硬いため)
【ToDo】
- 佐藤:アクセントカラーを取り入れたデザイン案を3パターン作成【期限:1/30(金)】
経験談:決定事項を「言った言わない」にしないために
私が議事録を任されていた頃、最もトラブルになったのが「決定したはずの内容が、後で覆る」ケースでした。原因はたいてい、会議中に決定事項を口頭で確認しなかったことにあります。
これを防ぐには、会議の終わりに「本日の決定事項は〇〇と△△で合っていますか?」と声に出して確認し、その場で議事録に書き込むのが確実です。文字にして全員が同じ画面を見れば、認識のズレはその場で解消できます。会議が終わった瞬間に決定事項が確定している――この状態を作れると、議事録は一気に信頼されるようになります。
決定事項の記録を自動化する
とはいえ、会議中に議論を追いながら、決定事項とToDoを正確に書き分けるのは簡単ではありません。
メモリスは、スマホで録音するだけでAIが議事録を自動作成し、決定事項とToDoを整理して抽出します。専用デバイスは不要で、iPhone・Androidのアプリだけで完結します。発言と記録の認識のずれを検知する機能もあるため、「決まったつもり」のすれ違いにも気づきやすくなります。
録音データはAIの処理が終わると即時自動で削除されるので、機密性の高い会議でも使いやすい設計です。まずは無料トライアル(登録後3回まで)から試せます。
まとめ
決定事項とは、会議で合意され確定した結論のことです。これから実行するToDo、まだ答えの出ていない課題、次回へ持ち越す保留事項とは、はっきり区別します。
議事録では、決定事項を冒頭にまとめ、ToDoと分けて書くだけで、読み手の理解が大きく変わります。まずは次の会議で、「決定事項」と「ToDo」を別の見出しに分けることから始めてみてください。それだけで、「何が決まったか分からない議事録」から卒業できるはずです。
よくある質問
決定事項とToDo(アクションアイテム)の違いは?
決定事項は会議で合意された確定した結論、ToDoはその結論を実行するためのこれからやる作業です。たとえば『A案で進める』が決定事項、『Aさんが金曜までに見積もりを作る』がToDoです。1つの決定事項から複数のToDoが生まれることもあります。
決定事項と保留事項はどう書き分ける?
決定事項はその会議で結論が出たこと、保留事項は結論が出ず次回に持ち越したことです。議事録では別の見出しに分け、保留事項には『いつ・誰が決めるか』を添えておくと、次回の会議がスムーズに再開できます。
議事録で決定事項を分かりやすく書くコツは?
議事録の冒頭に『決定事項』の見出しを作り、確定した内容だけを箇条書きにします。議論の経緯や背景は別の欄に分け、結論を先頭に置くと、忙しい読み手でもすぐに把握できます。
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