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2026年07月02日 00:25(最終更新: 2026年08月20日

決定事項とは?ToDo・課題・保留事項との違いを一気に整理

更新履歴を見る
  • 2026年07月23日記事の内容がより伝わるよう、タイトルと概要文を見直した
  • 2026年08月10日『決定事項と意見の違い』の節を追加し、関連記事への導線を改善(関連記事との内容整理)
  • 2026年08月13日文章の読みやすさ・文体を見直しました(内容・事実・構成は変更なし)
  • 2026年08月20日文章の読みやすさ・文体を見直しました(内容・事実・構成は変更なし)
執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • 決定事項とは、会議や議論で合意された「確定した結論」のことです
  • これから実行する作業を指すToDo(アクションアイテム)や、まだ答えの出ていない課題とは異なります
  • 議事録では決定事項とToDoを別の見出しに分けて書くと、誰が読んでも「何が決まり、次に何をすべきか」が明確になります

会議の翌朝、出席者から短い返信が来たことがあります。「これ、A案で確定ということでいい?」。書いた本人としては、確定のつもりでした。ところが議事録を読み返すと、決定事項の欄にあったのは「Aさんが金曜までにA案の見積もりを作成」の一行だけ。これは決まったことではなく、これからやることです。肝心の結論は、どこにも書かれていませんでした。

決定事項とToDo(やるべきこと)の違いは、聞かれれば答えられる気がします。ただ、議事録を書いている手元では、この2つは驚くほど簡単に混ざります。混ざった議事録は「結局、何が決まったの?」と聞き返され、せっかく決まったはずの結論まで揺らぎ始めます。

幸い、線の引き方は複雑ではありません。「〜することに決まった」と過去形で言い切れるか。 この一つの質問が、ほとんどの混同を防いでくれます。

決定事項とは?まず定義から

決定事項とは、会議や議論の場で合意され、確定した結論のことです。「何を・どうするか」がその場で決まり、参加者の間で認識が一致した内容を指します。

ポイントは「すでに決まった」という点にあります。これから検討することも、誰かがこれから作業することも、決定事項ではありません。だからこそ、先ほどの質問が効きます。「〜することに決まった」と過去形で言い切れるものだけが決定事項です。

  • 新サービスの価格は月額1,000円に決定した
  • 次回の定例会議は毎週水曜10時に固定すると決まった

どちらも過去形で言い切れています。後から「あれは結局どうなった?」と問い直す必要がありません。一方、冒頭の「Aさんが金曜までに見積もりを作成」は過去形になりません。まだ誰も作っていないからです。あの一行が決定事項の欄に収まらなかった理由は、これだけの話でした。

なお、議事録そのものの役割や全体像から押さえたい場合は、議事録とは何かを解説した記事もあわせて読むと、決定事項の位置づけが分かりやすくなります。

決定事項と混同しやすい言葉との違い

過去形で言い切れるか。この質問で「決定事項ではない」と分かっても、それだけでは議事録は書き上がりません。はじかれた内容にも行き先が要ります。会議で決定事項と隣り合う言葉は、主に次の3つです。

用語 意味
決定事項 会議で合意・確定した結論 A案で進めることに決定
ToDo(アクションアイテム) 決定を実行するための作業 Aさんが金曜までに見積もりを作成
課題・論点 これから議論・検討すること 予算超過分をどう吸収するか
保留事項 結論が出ず次回へ持ち越したこと デザイン案は次回決定

決定事項とToDo(アクションアイテム)の違い

最も混同されるのがこの2つで、冒頭の失敗の正体でもあります。決定事項は「決まった結論」、ToDoは「その結論を実現するための具体的な作業」です。

  • 決定事項:「A案で進める」
  • ToDo:「Aさんが金曜までにA案の詳細設計を作る」

決定事項が1つでも、そこから複数のToDoが生まれることがあります。逆に、ToDoだけが並んで結論が書かれていない議事録は、冒頭の例と同じ聞き返しを招きます。ToDoの書き方そのものを詳しく知りたい場合は、アクションアイテム・決定事項の書き方も参考にしてください。

決定事項と課題・論点の違い

課題(論点)は「まだ答えが出ていない問い」です。会議の入口にあるのが課題、出口にあるのが決定事項だと考えると整理しやすくなります。同じテーマでも、議論する前は課題、結論が出れば決定事項に変わります。

論点を取りこぼさずに決定事項へ導く書き方は、議事録で論点を外さない書き方で詳しく解説しています。

決定事項と保留事項の違い

保留事項は「議論はしたが、結論を出さなかったこと」です。決まらなかったのだから書かなくていい、と思いたくなりますが、逆です。決定事項と保留事項を分けて記録しておくと、次回の会議で「どこから再開すればいいか」がひと目で分かります。あえて「決まらなかったこと」を残すのが、後を引かない議事録のコツです。

決定事項と「意見」の違い

もう一つ、決定事項と混同されやすいものがあります。会議中に出る個人の意見です。「個人的にはA案の方がいいと思う」という発言は、あくまで一人の感想であり、決定事項ではありません。決定事項と呼べるのは、参加者の間で合意が取れ、結論として確定した内容だけです。

厄介なのは、声の大きい人の意見ほど「決まったこと」に聞こえる点です。多数決も合意確認もないまま一存の感想を決定事項の欄に書いてしまうと、後から「そんなことは決まっていない」と揉める原因になります。書記は「それは全員合意ということでよろしいですか?」と一度声に出して確認してから書き込む習慣をつけると安全です。

ちなみに、AIに議事録の下書きを作らせた場合、この「意見と決定の混同」を避けられるのでしょうか。GPT-4oとGeminiで決定事項の抽出精度を比較検証した記事によると、意見と決定の混同や保留事項の扱いは両モデルとも正確でしたが、曖昧な担当者の補完方法などでは違いが出ました。気になる方はあわせてご覧ください。

議事録における決定事項の書き方

線が引けても、置き場所を誤ると読まれません。決定事項は議事録の中で最も読まれる部分です。書き方のコツは3つあります。

1. 決定事項を冒頭にまとめる

議事録の先頭に「決定事項」の見出しを置き、確定した内容だけを箇条書きにします。忙しい人は決定事項だけ見れば把握できる、という構成が理想です。

2. 決定事項とToDoを分ける

「決まったこと(決定事項)」と「やること(ToDo)」を別の見出しに分けます。ToDoには担当者と期限を必ず添えて、すぐ動ける状態にします。決定事項とToDoを分けた良い議事録の実例は、議事録が上手い人の書き方例が参考になります。

議事録でのToDo(アクションアイテム)の書き方

ToDoは「担当者」「作業内容」「期限」の3点セットで書くのが基本です。どれか1つでも欠けると、実行されずに放置される確率が上がります。

  • 悪い例:「デザイン案を検討する」(誰が・いつまでにやるか分からない)
  • 良い例:「佐藤:アクセントカラーを取り入れたデザイン案を3パターン作成【期限:1/30(金)】」

さらに、対応する決定事項の直下にToDoを紐づけて書くと、「なぜこの作業が必要か」が読み返したときにも分かります。ToDoが複数ある場合は箇条書きを分け、1行1タスクを徹底すると進捗確認がしやすくなります。

3. 背景は決定事項に添える

なぜその結論になったのかという背景は、決定事項の補足として字下げで添えると、後から読んだ人も納得できます。実際の議事録ではこう書きます。

【決定事項】

  • トップページは紺色をベースに、アクセントカラーで柔らかさを出す方針で確定
    • (背景:20代女性ターゲットに対し、現状のデザインが硬いため)

【ToDo】

  • 佐藤:アクセントカラーを取り入れたデザイン案を3パターン作成【期限:1/30(金)】

経験談:決定事項を「言った言わない」にしないために

私自身、1on1から全社会議まで決定事項を整理する側に回ってきて、最も厄介だったのは書き分けの迷いではありませんでした。「決定したはずの内容が、後で覆る」ケースです。今回はきちんと書けたはず、と思って送った議事録でも、覆るときは覆ります。振り返ると、原因はたいてい同じでした。会議中に、決定事項を口頭で確認していなかったのです。

これを防ぐには、会議の終わりに「本日の決定事項は〇〇と△△で合っていますか?」と声に出して確認し、その場で議事録に書き込むのが確実です。文字にして全員が同じ画面を見れば、認識のズレはその場で解消できます。会議が終わった瞬間に、決定事項も確定している。この状態を作れると、議事録は一気に信頼されるようになります。

決定事項の記録を自動化する

とはいえ、議論に参加しながら、決定事項とToDoと意見を聞き分けてその場で書き分けるのは、慣れていても骨が折れます。発言を追うだけで手一杯という日もあるはずです。

メモリスは、スマホで会議を録音しておけば、録音が終わったあとにAIが音声を処理し、議事録を自動作成します。決定事項とToDoは整理された状態で抽出されるので、数分後には「決まったこと」と「やること」が分かれた議事録が手元にあります。専用デバイスは不要で、iPhone・Androidのアプリだけで完結します。発言と記録の認識のずれを検知する機能もあるため、「決まったつもり」のすれ違いにも気づきやすくなります。

録音データはAIの処理が終わると即時自動で削除されるので、機密性の高い会議でも使いやすい設計です。まずは無料トライアル(登録後3回まで)から試せます。

なお、すでに手元にある録音をまず文字にするだけでよい場合は録音の文字起こしを最速に行う方法、Wordで済ませられるか迷っている場合はWordで文字起こしする方法と限界も参考にしてください。

まとめ

決定事項とは、会議で合意され確定した結論のことです。「〜することに決まった」と過去形で言い切れるかを試せば、これから実行するToDo、まだ答えの出ていない課題、次回へ持ち越す保留事項と、はっきり区別できます。

次の会議では、「決定事項」と「ToDo」を別の見出しに分けるところから始めてみてください。それだけで、「これ、確定ということでいい?」という冒頭のような返信は、届かなくなるはずです。

あわせて読みたい:

よくある質問

決定事項とは何ですか?

決定事項とは、会議や議論の場で合意され、確定した結論のことです。これから実行するToDo(アクションアイテム)や、まだ答えの出ていない課題とは区別されます。『〜することに決まった』と過去形で言い切れる内容が決定事項です。

決定事項とToDo(アクションアイテム)の違いは?

決定事項は会議で合意された確定した結論、ToDoはその結論を実行するためのこれからやる作業です。たとえば『A案で進める』が決定事項、『Aさんが金曜までに見積もりを作る』がToDoです。1つの決定事項から複数のToDoが生まれることもあります。

決定事項と保留事項はどう書き分ける?

決定事項はその会議で結論が出たこと、保留事項は結論が出ず次回に持ち越したことです。議事録では別の見出しに分け、保留事項には『いつ・誰が決めるか』を添えておくと、次回の会議がスムーズに再開できます。

議事録で決定事項を分かりやすく書くコツは?

議事録の冒頭に『決定事項』の見出しを作り、確定した内容だけを箇条書きにします。議論の経緯や背景は別の欄に分け、結論を先頭に置くと、忙しい読み手でもすぐに把握できます。

議事録でToDo(アクションアイテム)を書くコツは?

『担当者』『作業内容』『期限』の3点を必ずセットで書きます。主語や期限が抜けると実行されにくくなるため、対応する決定事項のすぐ下にひもづけて書くと迷いがなくなります。

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