議事録が上手い人の書き方例!「決定事項」と「ToDo」で差がつく作成術
「会議の内容を全部メモしようとして、結局何が決まったのかわからなくなる」 「上司に提出したら『で、結論は?』と突き返された」
もしあなたが今、このような悩みを抱えているなら、それは「頑張りどころ」を間違えているだけかもしれません。
実は、議事録が上手い人は、タイピングが速いわけでも、記憶力がずば抜けているわけでもありません。彼らは「会話のログ(記録)」ではなく、「未来へのアクション(指示書)」を書いているのです。
この記事では、数多くの炎上プロジェクトを議事録一つで鎮火させてきた私が、「議事録が上手い人の具体的な書き方」を、悪い例・良い例の比較とともに解説します。
明日からの会議ですぐに使える「型」を持ち帰ってください。
議事録が上手い人と下手な人の決定的な違い
まずは、根本的なマインドセットの違いを押さえましょう。ここを理解していないと、いくらテンプレートを使っても評価は上がりません。
下手な人:過去(発言)を記録する
下手な議事録の典型は「発言録」です。「Aさんが〜と言った。次にBさんが〜と返した」という時系列の記録は、読む側に「要約するコスト」を押し付けます。読み手は「結局、何をすればいいの?」というストレスを感じます。
上手い人:未来(決定と行動)を設計する
上手い人は、会議中から「この議論の着地点(決定事項)はどこか?」「誰がいつまでに何をするのか(ToDo)」の2点だけに集中しています。極端な話、それ以外の雑談や検討プロセスは、補足情報に過ぎません。
【実例比較】ダメな議事録 vs 上手い議事録
では、具体的なシーンで比較してみましょう。シチュエーション: 新規Webサイトのトップページデザインについての定例会議
× ダメな例(発言の羅列)
議題:トップページのデザインについて田中:今のデザインだと、少しターゲット層(20代女性)に対して硬い印象がある。もっと柔らかい色がご希望とのこと。 佐藤:でも、ブランドカラーが紺色なので、あまりパステルカラーを使いすぎるとブランドイメージと乖離する懸念がある。 鈴木:競合のA社は最近リニューアルしてピンクを使っている。あれは参考になるかも。 田中:確かに。では一度、紺色をベースにしつつ、アクセントカラーで柔らかさを出すのはどうか。 佐藤:それなら良さそう。来週までにいくつかパターンを作ってみます。 田中:お願いします。
【ここがNG】
- パッと見て「何が決まったのか」がわからない。
- 「来週まで」という期限が曖昧(来週のいつ?)。
- 後で読み返した時、議論の流れを追い直す必要がある。
◎ 上手い人の例(決定事項とToDo重視)
上手い人の議事録は、構成(構造)が全く異なります。
議題:トップページのデザイン方針について 【決定事項】
ブランドカラー(紺色)をベースに維持しつつ、アクセントカラーで「柔らかさ」を表現する方針で確定。
背景:ターゲット層(20代女性)に対し、現状のデザインが硬すぎるため。
競合A社のリニューアル事例(ピンク使用)をトーン&マナーの参考にする。
【Next Action(ToDo)】
佐藤: アクセントカラーを取り入れたデザイン案を3パターン作成する。【期日:1/30(金) 15:00まで】
田中: 上記デザイン案の社内レビュー時間を確保する。【期日:1/31(土) 午前中】
【保留・検討事項】
特になし
【ここが上手い】
- 結論ファースト: 忙しい決裁者は「決定事項」だけ見ればOK。
- 構造化: 「背景」をインデント(字下げ)することで、決定事項の補足であることを視覚的に表現。
- 責任の明確化: ToDoに「誰が」「何を」「いつ(日時)までに」が具体的に書かれている。
現場で差がつく!「上手い人」がやっている3つの裏技
私が実際の現場で実践し、新人にも指導している「具体的テクニック」を3つ紹介します。
1. 会議前に「8割」終わらせる(事前アジェンダの作成)
上手い人は、会議が始まってから書き始めません。会議前に「空欄の議事録(テンプレート)」を作成しています。
- 議題
- 確認すべき論点(ここが決まれば会議終了)
- 想定される決定事項の案
これらを事前に書いておき、会議中は「空欄を埋めるだけ」の状態にします。これにより、議論の脱線を防ぐファシリテーションの役割も果たせます。
2. その場で画面共有しながら書く(ライブ・ミニッツ)
会議終了後に「持ち帰ってまとめます」と言うのはやめましょう。記憶が薄れますし、認識祖語が起きるリスクがあります。
私は必ず、Zoomやプロジェクターで議事録画面を共有しながら書きます。 「決定事項は、この書き方で認識合っていますか?」と、その場で合意を取りながら文字にすることで、「言った言わない」のトラブルを100%防げます。会議が終わった瞬間、議事録も完成しています。
3. 5W1Hではなく「誰がボールを持っているか」を意識する
形式的な5W1Hよりも重要なのは、「ボール(責任)」の所在です。 議論が膠着(こうちゃく)した時、議事録担当者が口を挟むべきキラーフレーズがあります。
「今の件、次のアクションとしては『誰が』『いつまでに』検討することにしましょうか?」
この一言で議論が締まり、あなたは「単なる書記」から「プロジェクトの推進役」へと評価を変えることができます。
コピペOK!基本の議事録テンプレート
最後に、明日から使えるシンプルなMarkdown形式のテンプレートを置いておきます。
# [会議名] 議事録
- 日時:202X年X月X日 XX:00〜XX:00
- 場所:オンライン / 第X会議室
- 参加者:[氏名], [氏名]...
- 記録者:[あなたの氏名]
## 1. 決定事項(Conclusions)
* [決定内容]
* (理由・背景):
* [決定内容]
## 2. ネクストアクション(ToDo)
* [担当者]:[タスク内容] 【期限:MM/DD】
* [担当者]:[タスク内容] 【期限:MM/DD】
## 3. 保留・検討事項(Pending)
* [内容]
* (次回持ち越しの理由):次回XX会議にて決定予定
## 4. 補足・メモ
* (議論の経緯や、決定には至らなかった参考情報など)
まとめ
議事録が上手い人とは、文章力が高い人ではなく、「プロジェクトを前に進める力」がある人です。
- 発言録ではなく「決定事項」と「ToDo」を書く
- 悪い例(ベタ打ち)を卒業し、構造化する
- 会議中に画面共有し、その場で合意をとる
まずは次回の会議で、「決定事項」の項目を一番上に持ってくることから始めてみてください。それだけで、読み手の反応が劇的に変わるはずです。
次のステップ
もし「要約そのものが苦手」と感じる場合は、会議中に「つまり、決定事項は〇〇ということでよろしいでしょうか?」と声に出して確認する癖をつけてみてください。これが最強の議事録作成術です。
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