文字起こしサービス比較|精度・料金・対応形式で選ぶ
文字起こしサービスは『精度(日本語の認識率と話者分離)』『料金(無料枠と有料の月額)』『対応形式(mp3やm4aなど手持ち音声をそのまま入れられるか)』の3軸で比べると失敗しません。長時間の会議をまとめて処理したいならNotta、完全無料で試すならLINE WORKS AiNote、録音から議事録まで一気に終わらせたいならメモリス(Memolith)が有力です。
「会議の録音はあるのに、文字起こしに何時間も取られている」「文字起こしサービスが多すぎて、精度も料金もバラバラで比べられない」——そんな状態で止まっている人は多いはずです。
文字起こしサービスは、見た目の月額や無料時間だけで選ぶと失敗します。実際に使ってみると、日本語の認識精度や対応している音声形式でつまずき、「結局ほとんど手直しすることになった」というケースが少なくありません。
この記事では、主要な文字起こしサービスを精度・料金・対応形式の3軸で中立的に比較し、用途別の選び方と、精度を落とさないための実践的なコツまで解説します。読み終えるころには、自分の使い方に合うサービスがはっきり選べるようになります。
※本記事の料金・仕様は2026年6月時点の各社公開情報に基づきます。最新の内容は必ず各公式サイトでご確認ください。
なお、アプリ単位での使い勝手や対応言語まで踏み込んだ比較はAI議事録アプリの比較記事で、無料で文字起こしする具体的なやり方はAI文字起こしを無料でやる方法で扱っています。この記事は「サービスとしての文字起こし」を精度・料金・対応形式で選ぶ視点に絞ります。
文字起こしサービスを比較する3つの軸
サービス選びでブレないために、まず以下の3軸で整理します。アプリかWebか、デバイスが要るかといった違いより先に、この3点を押さえると判断が速くなります。
1. 精度|日本語の認識率と話者分離
文字起こしの満足度は、ほぼ精度で決まります。チェックすべきは大きく2つです。
- 認識率:専門用語・固有名詞・数字が正しく拾えるか。ここがズレると手直しが一気に増えます。
- 話者分離(話者識別):複数人の会議で「誰の発言か」を分けられるか。議事録化を前提にするなら必須レベルです。
精度はカタログの数字だけでは分かりません。後述しますが、本番に近い録音を無料枠で1本試すのが一番確実です。
2. 料金|無料枠と有料の月額
料金は「無料枠でどこまで試せるか」と「有料の月額が利用量に見合うか」をセットで見ます。注意したいのは、無料枠の数え方がサービスごとに違う点です。
- 月あたりの合計時間で区切るタイプ(例:月120分まで)
- 1回あたりの録音の長さに上限があるタイプ(例:1回3分まで)
- 回数で管理するタイプ(例:月20回まで)
「月の合計は十分でも、1回の上限が短くて長い会議が通らない」といったミスマッチが起きやすいので、合計と1回上限の両方を確認します。
3. 対応形式|手持ちの音声をそのまま入れられるか
意外と見落とされがちなのが、アップロードできる音声・動画の形式です。手元にあるのがmp3なのかm4aなのか、あるいはWeb会議で書き出したmp4なのかで、使えるサービスが変わります。
対応形式が狭いと、ファイル変換という余計な一手間が毎回発生します。普段使う録音アプリ・レコーダー・Web会議ツールが書き出す形式と、サービスの対応形式が合っているかを最初に確認しておくと、運用がぐっと楽になります。
主要文字起こしサービス 比較表(2026年6月時点)
精度・料金・対応形式の3軸で主要サービスを整理しました。数値・仕様は各社の公開情報に基づきます。
| サービス | 無料枠 | 有料プラン(税込) | 精度・話者分離の特徴 | 対応形式の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| メモリス(Memolith) | 登録後3回まで議事録作成+Ask Memolith | エリート 830円/月(月20回)/エグゼクティブ 1,380円/月(月50回) | 高精度の議事録を自動生成。認識ずれ検知まで搭載 | m4a・mp3・webm・mp4・wav・mpga・mpegに対応 |
| Notta | 月120分まで(1回3分まで) | プレミアム 月1,980円〜(月30時間) | 多言語対応の定番。話者識別・リアルタイム文字起こし | 音声・動画ファイルのアップロードに対応(公式で要確認) |
| AutoMemo(オートメモ) | お試し 月1時間まで | プレミアム 月1,480円(月30時間・要約込み) | 要約まで標準化。専用ICレコーダー連携も選べる | アプリ録音+専用レコーダー(対応形式は公式で要確認) |
| PLAUD NOTE | スターター 月300分(※本体購入が必要) | プロ 年16,800円(月1,200分)ほか/本体 約27,500円〜 | 112言語・話者識別・要約テンプレが豊富 | 専用デバイスで録音(手持ち音声の扱いは公式で要確認) |
| LINE WORKS AiNote(旧CLOVA Note) | 月300分まで完全無料(データ提供で月600分) | — | 日英韓に対応・話者を区別 | 音声ファイルのアップロードに対応(公式で要確認) |
※対応形式は各社で更新されるため、正確な拡張子は必ず公式の最新情報で確認してください。本記事では「手持ち音声をそのまま入れられるか」という観点で傾向を示しています。
各サービスが向いている人
- メモリス(Memolith):スマホの録音だけで、文字起こしから議事録(要約・決定事項)まで一気に終わらせたい人。対応形式が幅広く、手元の会議音声をそのまま投げたい人。
- Notta:長時間の文字起こしを月単位でまとめて回したい人。多言語やWeb会議の文字起こしも使いたい人。
- AutoMemo:要約込みで月額を抑えたい人。専用ICレコーダーでの録音品質も重視したい人。
- PLAUD NOTE:初期投資をしてでも、多言語・話者識別・要約テンプレを専用デバイスで本格運用したい人。
- LINE WORKS AiNote:とにかく無料で日本語の文字起こしを試したい人。月300分の枠でコストをかけずに始めたい人。
用途別|文字起こしサービスの選び方
3軸で比べたうえで、よくある用途ごとに最適解を整理します。
とにかく無料で精度を試したい
まずはLINE WORKS AiNote(旧CLOVA Note)が有力です。月300分まで完全無料で、日本語の話者区別にも対応します。Nottaの無料枠(月120分)やメモリスの無料トライアル(登録後3回)と合わせて試し、自分の録音で認識率を見比べるのがおすすめです。無料で試す具体的な手順は無料で議事録を自動作成する方法も参考になります。
長時間の会議・取材をまとめて処理したい
月の合計時間が長いものが向きます。Nottaのプレミアム(月30時間)やAutoMemoのプレミアム(月30時間・要約込み)は、量をこなす用途に合います。ただしNottaは無料枠で「1回3分まで」という制約があるため、長い録音を試すなら有料前提で考えると現実的です。
多言語・話者識別を重視したい
海外メンバーとの会議が多いなら、PLAUD NOTE(112言語)や多言語対応のNottaが候補です。話者識別の精度は録音環境にも左右されるため、マイク位置や静かな環境づくりとセットで考えると失敗しにくくなります。
録音から議事録まで一気に終わらせたい
文字起こしテキストを自分で要約・整形する手間まで含めて減らしたいなら、メモリス(Memolith)のように議事録化まで自動化されたサービスが効きます。文字起こしで止めず後工程まで自動化できるかは、総作業時間を大きく左右します。
比較してわかった、精度を落とさない実践のコツ
複数のサービスを実際に同じ録音で試して感じたのは、サービスの差より録音の質の差のほうが、最終的な精度に効くということです。どのサービスを選んでも、以下を押さえるだけで手直し量が目に見えて減ります。
- 静かな環境で録る:空調やBGM、紙をめくる音は誤認識の最大要因。録音前に止めるだけで認識率が上がります。
- 話者の近くにマイクを置く:スマホやレコーダーを発言者に近づけるほど、声がクリアに入り話者分離も安定します。
- 対応形式のまま渡す:変換すると音質が落ちることがあります。サービスの対応形式に合う録音アプリを選び、そのまま入れるのが安全です。
- 固有名詞だけは人の目で直す:AIが苦手なのは社名・人名・型番・金額。ここだけ確認すれば、文字起こしテキストは十分実用になります。
逆に言うと、カタログ上の精度が高いサービスでも、録音が悪ければ結果は悪くなります。無料枠で試すときは、必ず本番に近い環境で録った音声を使って評価してください。文字起こしと議事録の違いや使い分けは文字起こしと議事録の基本でも整理しています。
メモリス(Memolith)という選択肢
「文字起こしして終わり」ではなく「録音から議事録まで一気に終わらせたい」なら、メモリスも候補に入ります。
メモリスは、スマホで録音するだけでAIが高精度の議事録を自動作成する iOS/Androidアプリです。専用デバイスは不要で、手持ちの会議音声をそのまま使えます。対応形式はm4a・mp3・webm・mp4・wav・mpga・mpegと幅広く、録音アプリやWeb会議の書き出しをそのまま投げられるのが、文字起こしサービスとして見たときの強みです。
文字起こし・議事録に加えて、以下の機能で会議そのものも支えます。
- 高精度の議事録:録音するだけでAIが要約された議事録を作成
- 認識ずれ検知:発言に潜む参加者間の認識のズレを検知し、リスクを早期発見
- 交渉戦略支援:論点ごとに取りうる選択肢をAIが提示
- コーチング:会議の進め方をAIがフィードバック
- Ask Memolith:過去の会議内容をAIに質問できる
セキュリティ面では、送信された音声データはAI処理の完了後に即時自動削除されます。機密性の高い会議でも扱いやすい設計です。料金は無料トライアル(登録後3回の議事録作成+Ask Memolith)から始められ、続けて使うならエリート 830円/月(月20回)、エグゼクティブ 1,380円/月(月50回)という分かりやすい構成です。まずは精度と対応形式を試したい人は製品トップページをご覧ください。
まとめ
文字起こしサービスは、精度・料金・対応形式の3軸で比べると、自分に合うものが選べます。
- 精度は無料枠で本番に近い録音を1本試して、自分の耳で確かめる
- 料金は月の合計時間と1回の上限の両方を確認する
- 対応形式は普段使う録音の書き出し形式に合うものを選ぶ
そして最終的な精度は、サービスの差以上に録音の質で決まります。静かな環境で話者の近くから録るだけで、どのサービスでも結果は大きく改善します。
文字起こしで止めず、録音から議事録まで一気に終わらせたい人は、まず無料で使えるメモリスを試して、精度と対応形式を自分の音声で確かめてみてください。
よくある質問
文字起こしサービスを比較するときの基準は?
精度(日本語の認識率と話者分離)、料金(無料枠と有料の月額)、対応形式(mp3やm4aなど手持ち音声をそのまま入れられるか)の3軸で比べると失敗しにくいです。特に精度は無料枠で本番に近い録音を試して自分の耳で確認するのが確実です。
無料で使える文字起こしサービスはどれ?
LINE WORKS AiNote(旧CLOVA Note)は月300分まで完全無料、Nottaは月120分まで無料(1回3分まで)、AutoMemoはお試しで月1時間まで、メモリスは登録後3回まで議事録作成が無料です。まず無料枠で精度を試すのがおすすめです。料金や仕様は2026年6月時点の情報のため、最新は各公式で確認してください。
文字起こしの精度を上げるコツは?
サービスの差より録音の質の差のほうが結果に効きます。静かな環境で空調やBGMを止め、スマホやレコーダーを話者の近くに置いて録るだけで認識率が上がります。社名や人名、金額などの固有名詞だけ人の目で直せば、実用的なテキストになります。
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