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2026年08月21日 09:10

SPIN営業法とは|4つの質問で商談を進める型

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • SPIN営業法は状況・問題・示唆・解決の4種類の質問を順に使う商談の型
  • 自社の説明より先に、顧客自身に課題の深刻さを言葉にしてもらうのが核心
  • 質問に集中すると聞き漏らしが増えるため、商談は録音して振り返る方法が有効

商談で自社の製品説明を丁寧にしたのに、なぜか温度感が上がらない。そんな経験はないだろうか。原因は説明の質より、その前段階の質問にあることが多い。

SPIN営業法は、状況質問(Situation)・問題質問(Problem)・示唆質問(Implication)・解決質問(Need-payoff)という4種類の質問を、この順番で使う商談の型だ。1988年、営業リサーチャーのニール・ラッカムが、大型商談で成約に至ったやり取りを大量に分析して体系化した。売り手が一方的に説明するのではなく、質問によって顧客自身に「これは解決すべき課題だ」と気づかせる点に特徴がある。

SPIN営業法の4つの質問

状況質問(Situation):まず事実を確認する

商談の冒頭で、顧客の現状を事実ベースで確認する。ここで聞きすぎると尋問のようになるため、事前に調べられる情報は聞かずに済ませておく。

  • 「現在、この業務はどのように行っていますか」
  • 「関わっている人数と、かかっている時間はどれくらいですか」

問題質問(Problem):不満や困りごとを顕在化させる

状況を確認したら、その中に潜む不満や非効率を掘り起こす。ここではまだ、自社製品の話はしない。

  • 「今のやり方で、困っていることはありますか」
  • 「時間がかかりすぎている、と感じる部分はどこですか」

示唆質問(Implication):問題を放置した影響を、顧客自身に言わせる

SPIN営業法の核心はここにある。問題を放置するとどうなるかを、売り手が決めつけず、顧客自身の言葉で言語化させる。

  • 「その状態が半年続くと、どんな影響が出そうですか」
  • 「他の部署にも、この問題は波及していますか」

解決質問(Need-payoff):解決した状態のメリットを言わせる

最後に、問題が解決した場合のメリットを、これも顧客自身に語らせる。ここまでの流れがあると、この質問への答えが、そのまま自社製品への期待になる。

  • 「もしこの問題が解決したら、どんな良いことがありますか」
  • 「解決できたら、他にどんな業務に時間を使えそうですか」

SPIN営業法を使うときに気をつけたいこと

問題質問から示唆質問への移行を急ぎすぎると、詰問しているような印象を与えてしまう。顧客が問題質問に答えたら、一度その内容を受け止める一言を挟んでから、示唆質問に進むと自然につながる。

また、示唆質問と解決質問は、売り手が答えを先に言ってしまいたくなる場面でもある。「それは大変ですよね、弊社のサービスなら解決できます」と急いで結論に飛びつくと、顧客が自分で気づく過程が失われ、説得力が下がる。焦らず、顧客の言葉で語らせることを優先したい。

質問に集中すると、聞き漏らしが増える

4種類の質問を順番通りに使い分けながら、顧客の答えに合わせて次の質問を組み立てる。これを商談の場でリアルタイムに行うのは、思っている以上に負荷が高い。メモを取ろうとすると、今度は顧客の話を遮ることになりかねない。

商談を録音しておけば、この負担を減らせる。メモリス(Memolith)はスマホで録音するだけで、AIが議事録の下書きを自動で作るアプリだ。録音が終わったあとにAIが処理する流れなので、商談中は質問と傾聴に集中できる。示唆質問への答えで顧客が語った具体的な影響範囲や、解決質問で語った期待は、あとで議事録を見返せば正確に拾い直せる。

料金は無料トライアル(登録後3回まで+Ask Memolith)から試せる。続けるならエリート830円/月(月20回)、商談数が多いならエグゼクティブ1,380円/月(月50回)。

まとめ

  • SPIN営業法は状況質問→問題質問→示唆質問→解決質問の順で進める商談の型
  • 顧客自身に課題の深刻さと解決後のメリットを言葉にしてもらうことが核心
  • 質問に集中すると聞き漏らしが増えるため、商談は録音して振り返る方法も有効

次の商談では、まず状況質問と問題質問だけでも意識して使ってみてほしい。顧客の答え方が変わることに気づくはずだ。

あわせて読みたい:

よくある質問

SPIN営業法とは何ですか?

状況質問(Situation)・問題質問(Problem)・示唆質問(Implication)・解決質問(Need-payoff)の4種類を、この順番で使う商談の質問法です。1988年に営業researcher のニール・ラッカムが、大型商談の成約プロセスを分析して体系化しました。

SPIN営業法とBANTはどう違いますか?

BANTは予算・決裁者・必要性・導入時期という『確認すべき項目』のチェックリストです。一方SPIN営業法は、顧客自身に課題の深刻さを気づかせ、自ら『解決したい』と言わせるための『質問の順番』を定めた型です。BANTで確認事項を洗い出しつつ、SPINの質問で顧客の当事者意識を高める、という組み合わせ方ができます。

示唆質問が難しいのですが、コツはありますか?

示唆質問は『その問題を放置すると何が起きるか』を顧客自身の言葉で言わせる質問です。売り手が『それは大変ですね』と決めつけるのではなく、『その状態が続くと、どんな影響が出そうですか』のように、影響の具体化を相手に委ねるのがコツです。

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