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2026年06月26日

面接の評価メモの書き方|評価軸とテンプレ実例

この記事の要点

面接の評価メモは『主観的な印象』ではなく『事実に基づく評価軸』で書くことで、採用判断のブレと面接官による差をなくせます。質問項目をあらかじめ決める構造化面接と組み合わせ、候補者の発言(事実)と評価(解釈)を分けて記録するのがコツです。録音とAIを使えば、メモに気を取られず候補者との対話に集中できます。

「面接が終わって評価シートを開いたら、何を書けばいいか手が止まった」「他の面接官と評価がまったく違って、どっちが正しいのか分からなくなった」——採用面接の評価メモで、こんな経験はありませんか。

面接そのものは慣れても、評価を言語化して記録に残すのは別のスキルです。「なんとなく良さそう」「悪くはないけど決め手に欠ける」——そんな曖昧な印象のまま評価会議に臨むと、声の大きい人の意見に流されたり、最後に面接した候補者の記憶だけが鮮明に残って判断を歪めたりします。

私自身、採用に関わるなかで痛感したのは、評価メモの質は「その場で何を書くか」より「面接前に何を決めておくか」で9割が決まるということでした。評価軸と質問を事前に設計しておくだけで、メモは劇的に書きやすくなり、面接官同士の議論も噛み合うようになります。

この記事では、採用面接の評価メモに絞って、判断がブレない評価軸の作り方その場で書ける記録テンプレート、そしてメモに気を取られず候補者と向き合う方法を、現場で使える形で解説します。読み終わる頃には、「次の面接から、評価の型が決まった」と感じられるはずです。

※本記事で触れるツールの料金・仕様は2026年6月時点の各社公開情報に基づきます。最新の内容は必ず各公式サイトでご確認ください。

なぜ面接の評価メモは「印象」で書いてはいけないのか

「優秀そうだった」「うちには合わなそう」——面接後の感想は、こうした印象から始まります。それ自体は自然なことです。問題は、その印象をそのまま評価メモに書いてしまうことにあります。

印象だけで書かれた評価メモには、3つの落とし穴があります。

  • 根拠をたどれない:あとで「なぜこの評価なのか」を聞かれても、本人ですら説明できない
  • 面接官ごとにブレる:同じ候補者でも、評価する人の好みや相性で結論が割れる
  • バイアスに気づけない:第一印象の良さや、自分と似たタイプへの親近感が、評価に紛れ込む

採用は、企業にとっても候補者にとっても重い意思決定です。入社後のミスマッチは双方にとって損失になります。だからこそ評価メモは、「印象を記録するもの」ではなく「判断の根拠を残すもの」でなければなりません。

ここで効いてくるのが、議事録づくりと共通する原則です。議事録でも、発言(事実)と評価(解釈)を混ぜずに残すことが基本になります。この考え方は議事録の書き方の基本でも整理しているので、記録の土台として読んでおくと評価メモにも応用できます。

評価がブレない「評価軸」の作り方

評価メモを書きやすくする一番の近道は、書く前に評価軸を決めておくことです。白紙のシートを前に「何を評価しよう」と考えるから手が止まるのであって、見る観点が決まっていれば、メモはその欄を埋めるだけになります。

評価項目は3〜5個に絞る

「コミュニケーション力」「論理的思考」「主体性」「ストレス耐性」「カルチャーフィット」「専門スキル」……評価したい項目はいくらでも挙がります。しかし、1回の面接で正確に見極められる項目は、せいぜい3〜5個です。

項目を増やしすぎると、一つひとつが浅くなり、結局すべてが「印象評価」になってしまいます。求める人物像(ペルソナ)から逆算して、「このポジションで本当に外せない観点」だけに絞り込んでください。

点数の基準を言葉で定義する

5段階評価を導入しても、「3」と「4」の違いが面接官の感覚任せでは意味がありません。各項目について、点数ごとの状態を一文で定義しておきます。

例えば「主体性」なら、こう定義します。

  • 5:自ら課題を見つけ、周囲を巻き込んで解決まで動いた具体的エピソードがある
  • 3:指示された範囲で主体的に工夫した経験を語れる
  • 1:指示待ちのエピソードが中心で、自発的な行動が見られない

ここまで決めておくと、面接官が変わっても評価のズレが小さくなります。これが、後述する構造化面接の土台になります。

構造化面接で「同じ土俵」をつくる

評価がブレる最大の原因は、実は評価メモの書き方ではなく、面接の進め方そのものにあります。面接官が思いつくままに質問していたら、候補者ごとに聞いている内容が違い、フェアな比較ができません。

そこで採り入れたいのが構造化面接です。

構造化面接とは何か

構造化面接とは、あらかじめ質問項目と評価基準を決めておき、すべての候補者に同じ質問を同じ順序で行う面接手法です。Googleをはじめ多くの企業が、採用の精度を高める方法として重視していることで知られています。

メリットはシンプルです。

  • 全候補者を同じ質問・同じ基準で比較できる
  • 面接官の力量や当日の雰囲気に左右されにくい
  • 「何を聞き忘れたか」がなくなり、評価メモの抜け漏れが減る

質問と評価項目を紐づける

構造化面接で大事なのは、一つひとつの質問が、どの評価項目を測るためのものかを明確にしておくことです。

質問例 測りたい評価項目
「前職で最も困難だった状況と、どう乗り越えたか教えてください」 課題解決力・ストレス耐性
「チームで意見が対立したとき、どう動きましたか」 協調性・主体性
「当社のどこに魅力を感じましたか」 カルチャーフィット・志望度

こうして質問と評価項目を結びつけておけば、候補者の回答を聞きながら「これは主体性のエピソードだ」と判断でき、メモがそのまま評価につながります。深掘りの質問のコツや、候補者の言葉を正確に拾う技術は、インタビューの文字起こしと深掘りのコツも参考になります。

そのまま使える評価メモのテンプレート

評価軸と質問が決まれば、メモのフォーマットは自然と決まります。私が現場で使っているのは、次の4ブロック構成です。

1. 事実(候補者が話したこと)

候補者の発言や行動を、評価を加えずそのまま書きます。「○○の経験あり」「△△の質問に対し、具体的なエピソードで回答」のように、見たまま・聞いたままを記録します。ここが評価の根拠になります。

2. 評価(項目ごとの点数と根拠)

評価項目ごとに点数をつけ、その点数にした理由を事実とセットで書きます。

  • 主体性:4 → 前職で自ら業務改善を提案し、運用まで定着させたエピソードあり
  • 論理性:3 → 結論から話せるが、根拠の説明にやや飛躍が見られた

「なぜその点数か」が一行あるだけで、評価会議での説明力がまったく変わります。

3. 総合所見

採用すべきか、保留か、見送りか。現時点での自分の結論と、その理由を2〜3文でまとめます。迷っている場合は「何が分かれば判断できるか」を書いておくと、次の選考に活きます。

4. 申し送り事項

次の面接官や人事に確認してほしいことを残します。「技術力は高いが、リモートでの自走力が未確認。次回深掘りを」のように具体的に書くと、選考全体が連携します。

このテンプレを使うと、メモは「印象の羅列」から「次のアクションにつながる記録」に変わります。

評価メモの精度を落とす「あるある」と対策

最後に、評価メモの質を下げてしまう典型的な失敗と、その対策を挙げておきます。

メモを取ることに集中しすぎる

これは私自身、最も悩んだ点です。正確に記録しようとするほど目線が手元に落ち、候補者の表情や言葉のニュアンスを取りこぼす——本末転倒です。面接の主役は記録ではなく、候補者との対話です。

対策はシンプルで、書く量を減らすこと。事実は短いキーワードだけ残し、詳細な再現は録音に任せます。

面接直後に書かず、後回しにする

人の記憶は驚くほど早く薄れます。3人連続で面接すると、最初の候補者の印象は最後の候補者に上書きされてしまいます。面接が終わったら、次の面接の前に必ず点数と根拠を確定させてください。

録音とAIで「対話に集中する」という選択肢

メモの負担そのものをなくす方法として、候補者の同意を得たうえで録音し、文字起こしと要約をAIに任せるやり方があります。

私たちが開発・提供しているMemolith(メモリス) は、スマホで録音するだけでAIが議事録を自動作成するアプリです(iOS/Android対応、専用デバイス不要)。面接でも、こう使えます。

  • 面接中はメモを最小限にして、候補者と向き合うことに集中する
  • 面接後、AIが生成した文字起こしで、候補者の発言(=評価の根拠となる事実)を正確に確認する
  • Ask Memolithで過去の面接記録にAIで質問し、「あの候補者は自走力についてどう答えたか」をすぐ振り返る

セキュリティ面では、AI処理の完了後に音声データを即時自動削除する設計です。候補者の個人情報を扱う採用の場面でも配慮しています。料金は、まず登録後3回まで無料で議事録作成とAsk Memolithを試せます。継続する場合はエリート(830円/月・月20回)やエグゼクティブ(1,380円/月・月50回)から、利用頻度に合わせて選べます。

もちろん、録音はあくまで対話に集中するための手段です。最終的な評価は、決めておいた評価軸に沿って人が判断する——この順番は変わりません。

まとめ:評価メモは「印象」から「根拠」へ

採用面接の評価メモで本当に大切なのは、流暢な文章でも、細かい記録量でもありません。判断の根拠が、あとからたどれることです。

ポイントを3つに整理します。

  1. 評価軸を面接前に決める(項目は3〜5個、点数の基準を言葉で定義する)
  2. 構造化面接で同じ土俵をつくる(全候補者に同じ質問・同じ基準)
  3. 事実と評価を分けて記録する(印象ではなく根拠を残す)

この型が決まれば、評価メモを書く手は止まらなくなり、面接官同士の議論も噛み合うようになります。そして、記録の負担から解放されれば、面接官は本来やるべき「候補者を深く理解する対話」に集中できます。

まずは次回の面接から、評価軸を3つ決めて、事実と評価を分けて書くことから始めてみてください。記録をもっと軽くしたいと感じたら、録音とAIで対話に集中する方法として、ぜひMemolith も試してみてください。

よくある質問

面接の評価メモには何を書けばいいですか?

評価項目ごとの点数、その点数の根拠となる候補者の発言や行動(事実)、総合所見、次の選考に申し送りたい確認事項の4つが基本です。重要なのは『コミュニケーション力が高そう』のような印象だけで終わらせず、なぜそう判断したのかという具体的なエピソードを必ずセットで残すことです。事実が残っていれば、面接官同士で評価をすり合わせるときに議論が噛み合います。

面接中にメモを取るのは失礼になりませんか?

事前に『記録のためにメモを取らせていただきます』と一言伝えれば、ほとんどの候補者は気にしません。むしろ真剣に聞いてもらえている印象を与えます。ただし、書くことに集中して目線が下がり続けると、相手は話しづらくなります。要点だけを短く残すか、候補者の同意を得たうえで録音し、文字起こしはAIに任せて対話に集中するのがおすすめです。

面接官によって評価がバラバラになるのを防ぐには?

評価軸と質問項目をあらかじめ決める『構造化面接』にするのが最も効果的です。全候補者に同じ質問をして同じ項目で採点すれば、面接官の好みや当日の雰囲気に左右されにくくなります。さらに、点数だけでなく根拠となる事実をメモに残す運用にすると、評価会議で『なぜこの点なのか』を具体的に説明でき、すり合わせがスムーズになります。

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