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2026年09月29日 19:09

Wantedly Hire、新機能「AI議事録」の提供を開始

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • Wantedly Hireが9月29日にAI議事録を開始。面接を録画し要約と文字起こしを作成
  • 対象はGoogle MeetとMicrosoft Teamsのオンライン面接・面談
  • 記録の自動化は評価基準と組み合わせて初めて選考の質につながる

ウォンテッドリーは2026年9月29日から、採用管理システム「Wantedly Hire」で新機能「AI議事録」の提供を開始します。同社のプレスリリースによると、Wantedly Hireの利用企業がオプションとして使える機能です。

仕組みは、オンライン面談・面接をWantedly Hire上で録画し、その録画データをもとにAIが要約作成や文字起こしを行うというものです。Wantedly Hire上でスケジュールされた面接・面談は自動で録画され、対象はGoogle MeetとMicrosoft Teamsです。録画プレイヤーには、15秒の早送り・巻き戻しや再生速度の調整があります。誰がどのタイミングでどの程度話しているかを時系列で確認する機能もあります。

同社は背景として、対話と記録を同時にこなすことや、選考後に記憶を頼りに内容を書き起こす作業が容易ではなく、相応の集中力や労力を要する課題があったとしています。これは同社が示した課題認識であり、調査データに基づく数値ではありません。

面接官にとっての意味

面接官は、相手の話を聞くことに集中しやすくなります。後から録画と文字起こしを見返せるため、評価の根拠を他の選考担当者と共有しやすくなる点も見逃せません。

記録を自動化するだけで選考の質は上がるか

記録をAIに任せれば面接官の負担が減り、選考の質も上がるという受け止め方は、一見もっともです。同社も、面接官の負荷を軽減して質の高い選考を実現することを提供の目的に掲げています。

ただ、負担が減ることと質が上がることは別の話です。要約や文字起こしは「何が話されたか」を残すだけで、その内容を「どの基準で評価するか」は決めてくれません。

Wantedly Hire自体は、採用基準を標準化した構造化面接(質問と評価の物差しをあらかじめ揃えて行う面接)を特徴に掲げています。記録の自動化が選考の質につながるのは、こうした共通の物差しがあり、複数の面接官が同じ文字起こしを同じ基準で読める場合です。物差しがないまま記録だけが増えると、読み手ごとの印象を後から裏付ける材料になりかねません。導入する企業は、機能を入れる前に評価項目を決めておくのが先だと考えます。

もう一つは、録画される側への配慮です。面接が録画されるなら、候補者に録画されることと、その使い道を事前に伝える運用が欠かせません。これはシステムの設定ではなく、企業側が決めて実行する事柄です。

単体のAIボイスメモとの違い

採用管理システムに組み込まれたAI議事録は、応募者の情報や選考の流れと同じ場所で記録を扱える点が強みです。一方、面談や会議が採用に限らない場合は、システムを問わず録音を扱える単体のツールが向きます。メモリス(AIボイスメモ)は、スマホで録音した音声を録音後にAIが文字起こし・要約するアプリで、面談、会議、思いつきのメモまで用途を選びません。

会議録のAI化という近い動きとしては、ZoomMate提供開始、会議後の次の一手をAIが担うも参考になります。

記録の担い手がAIに移る流れは、今後も続きそうです。何をどの基準で読み、誰に見せるかを決める作業は、人の手元に残ります。

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