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2026年09月25日 07:30

NotebookLM、Gemini Notebookに改名

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • GoogleはNotebookLMを2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ改名した
  • コード実行機能は発表時点でAI Ultra等の一部利用者限定、Pro全体への展開は今後の見込み
  • AI分析の質は機能より渡す素材の量に左右される面が大きいため、蓄積を今から始めたい

Googleは2026年7月16日、AIリサーチツール「NotebookLM」の名称を「Gemini Notebook」に変更したと発表した。公式ブログによると、単なる呼び名の変更ではなく、Googleのサービス全体でより多くの機能を持つ製品として位置づけ直すという。NotebookLMは2023年のGoogle I/Oで「Project Tailwind」という名称で発表され、学習支援を目的に開発された経緯がある。

改名にあわせて、Googleは各notebookに「セキュアなクラウドコンピュータ」を割り当てる更新の展開を始めたと述べている。これにより、Gemini Notebookはコードをnotebook内で直接記述・実行し、手元の資料に基づいた複雑なデータ分析を行えるようになるとしている。ただし発表時点でこの機能を使えるのは、Google AI Ultraの利用者と、一部条件を満たすWorkspaceの法人顧客に限られる。ウェブ版の一般的なProユーザーへの展開は「今後数週間のうち」という見込みが示されているにとどまり、日付は明言されていない。Gemini appからnotebookへ直接アクセスできる仕組みは既に使えるとされ、GoogleはSearchのAI Modeへも近く組み込む方針を示している。発表は3,000万人超・60万組織超がこの製品を使っていると添えているが、この数字が月間の利用者を指すのか累計を指すのかは明かされていない。

Gemini Notebook、新機能の提供範囲。Google AI Ultra利用者は○、Workspace法人顧客は△、ウェブ版Proユーザーは×

読者にとっての意味は、名称よりも、渡した資料をAIがどこまで深く扱えるようになるかという変化にある。コード実行が加われば、アップロードした資料をもとに集計や比較のような込み入った処理を任せられる可能性が出てくる。会議の議事録、読書メモ、企画の下書きといった断片を一つのnotebookにまとめている人ほど、この機能追加の恩恵を受けやすい。

もっとも、機能が拡張されたのだから提供が広がるまで待てばよい、という受け止め方は早計だろう。発表内容を素直に読むと、コード実行もクラウドコンピュータも、対象ユーザーの拡大自体がまだ「展開を開始した」段階にすぎない。しかも、たとえ全ユーザーにコード実行が届いたとしても、それだけでは分析の質は上がらない。AIが分析できるのは、あくまでそのnotebookに読み込ませた資料の範囲内であり、資料が薄ければ高性能な処理エンジンも空回りする。

つまり待つべきは機能のロールアウトではなく、素材の蓄積のほうだ。読書中に気になった一節、打ち合わせで出たアイデアの断片、雑談の中で思いついたことは、放置すればそのまま忘れられていく。こうした断片をテキストとして日々notebookに貯めておけば、コード実行のような分析機能が自分の手元に届いた瞬間から、まとまった量の資料をもとにした分析に使える。逆に機能だけを待ってメモを溜めていない人は、いざ使えるようになっても分析対象がなく、結局そこから資料を集め直すことになる。録音した音声をあとからテキスト化しておくメモリスのようなAIボイスメモは、この「素材を切らさない」役割に向いている道具のひとつだ。Gemini Notebookに限らず、Googleのデスクトップアプリ展開のようにAIへのアクセス経路が増えていく流れの中では、渡す側の記録習慣を先に整えておくことが、機能追加を活かす近道になる。

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