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2026年10月08日 07:15

Claude Haiku 5.5が登場、軽量モデルの価格と使い分け

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • Haiku 5.5は2026年10月7日発表で、同社の小型モデルとして最安・最速・高性能と位置づけ
  • 入力は100万トークンあたり$0.10から。Haiku 4.5比で実行コストは平均約75%減とされる
  • 要約や分類はHaiku、複雑なコーディングはSonnet 5.5やOpus 5.5が目安

Anthropicは2026年10月7日、小型モデル「Claude Haiku 5.5」を発表しました。同社はこれを、これまでに出した小型モデルの中で最も安価・最速・高性能と位置づけています(Anthropic自身による評価です)。公式発表によると、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureを含む全プラットフォームで即日利用でき、Claude Platformでのモデル名は claude-haiku-5-5 です。

価格と性能の位置づけ

価格は、文字のかたまりを数える単位「トークン」100万個あたりで示されています。Haiku 5.5の入力は$0.10(プロンプトが100k以下の場合。100k超は$0.50)、出力は$0.50(100k超は$2.50)です。比較すると、Haiku 4.5は入力$1.00・出力$5.00、Sonnet 5.5は入力$2.00・出力$10.00です。Anthropicは、実行コストがHaiku 4.5より平均で約75%安くなったと述べています(原文には脚注が付いています)。

入力価格の比較。Haiku 5.5: 0.1$、Haiku 4.5: 1.0$、Sonnet 5.5: 2.0$。Haiku 5.5はプロンプトが100k以下の場合の価格です。100k超は$0.50です。

性能面では、AIが自分でコマンドを操作しながらコードを書く「エージェント型コーディング」の指標Terminal-Bench 4.0で、Haiku 5.5が39.2%、Haiku 4.5が0.0%、Sonnet 5.5が70.6%でした。パソコン操作の指標OSWorld 2.1(オフラインサブセット)では、Haiku 5.5が72.4%、Haiku 4.5が15.7%、Sonnet 5.5が83.9%です。世代間では大きく伸びた一方、上位のSonnet 5.5との差も残っています。

日常業務での意味

公式の説明では、Haiku 5.5は要約、コンパクション(長いやり取りを圧縮して要点だけ残す処理)、データベースへの問い合わせ、分類のような、素早く繰り返しの多い作業を確実にこなすモデルです。同社で最速のため、ライブのカスタマーサポートやブラウザ操作のような速度が重要な場面にも向くとされています。100,000トークンまでのプロンプトで特にコスパが高く、こうしたプロンプトは旧Haikuへのリクエストの約90%を占めるそうです。

つまり、毎日大量に回る定型処理ほど、単価の差が効いてきます。一方、複雑なエージェント型コーディングには、Sonnet 5.5とOpus 5.5の方が適していると同社自身が書いています。

こうした反復処理の前提は、材料がテキストになっていることです。会議や思いつきの録音を後から文字起こししておけば、要約や分類にかけられます。メモリス(AIボイスメモ)は、録音が終わってからAIが文字起こしと要約を作るアプリで、そのための素材づくりに使えます。

使い分けの目安と、読み方の注意

まず、モデルは「作業の重さ」で選ぶのが筋です。要約や分類のように結果の形が決まっている作業は、Haiku 5.5で足ります。曖昧な指示から複数の手順を自分で組み立てる作業は、Terminal-Bench 4.0のスコア差が示すとおり上位モデルに分があります。最初から全部を上位モデルに流すと、単価の高い処理を大量に回すことになるからです。まずHaikuで試して、足りない場面だけ引き上げる順序が合理的でしょう。

これとは別に、数字の読み方にも注意が要ります。75%減は「平均で」という限定付きで、プロンプトの長さによって単価が変わる点も見落とせません。Asanaは自社の評価で、現在使うモデルに比べタスク完了の待ち時間が30%超減ったと報告していますが、これは自社評価スイート上の結果です。Haiku 5.5は、コスト重視か知能重視かを選べるeffort設定をHaikuクラスで初めて備えました。自分の用途の実データで、設定ごとの品質と費用を測ってから切り替えるのが確実です。

なお、あわせてSonnet 5.5のキャッシュ読み取り(同じ入力を再利用するときの読み込み)価格が100万トークンあたり$0.20から$0.10へ引き下げられました。MaxとTeamの契約者にはAPIクレジットも今週中に追加される予定です。上位モデルを使う場合のコストも動いているため、比較は最新の価格表で行ってください。

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