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2026年09月25日 13:31

Claude Code、クラウド実行が正式版に

執筆: Takumi(Memolith開発者)
メモリスメモリスによる要約
  • Anthropicがコーディング代行のクラウド機能「Cloud sessions」を正式版として公開
  • 2025年10月のベータからPro・Max・Teamや一部Enterpriseへ対象拡大
  • 複数リポジトリで並列作業しPR作成まで自動化、アクセス権限は認可済みリポジトリに限定

Anthropicは2026年9月23日、ブラウザやアプリからコーディング作業をClaudeに任せられる「Cloud sessions」を正式版として公開したと発表した。

Cloud sessions公開までの流れ。2025年10月20日にProとMax向けベータ開始、2026年9月23日に正式版として公開

この機能はもともと「Claude Code on the web」という名前で、2025年10月20日にProとMaxのユーザー向けのベータとして始まった。当時はリサーチプレビューという試験段階の位置づけで、Anthropicが管理するクラウド上の環境に複数のコーディングタスクを割り当てて実行させる仕組みだった。今回の正式版化で、対象はPro・Max・Teamの各プランに加え、プレミアム席またはChat + Claude Code席を持つEnterpriseユーザーにも広がった。

タスクはそれぞれ独立した環境で動き、進捗を確認しながら作業中のClaudeに指示を出して軌道を修正できる。単一の画面から複数のリポジトリにまたがるタスクを並列で進められ、変更が終わればプルリクエストの作成と変更内容の要約まで自動で行われる。ネットワークとファイルシステムには制限が設けられたサンドボックス環境で実行され、Gitの操作はセキュアなプロキシを介して認可済みのリポジトリだけに限定される。

作業を人の手から離してAIに委ね、確認は後から行うという流れは、会議の記録にも通じる。録音を終えてからAIが文字起こしと要約を仕上げるAIボイスメモのメモリスも、人が張り付いていなくても後工程が進む点では同じ構造を持つ。コーディングであれ議事録であれ、実行中は目を離し、結果が届いたときに確認するという働き方が広がりつつある。

任せる範囲を先に決める作業が、正式版化によってむしろ増える。クラウドセッションは他のClaude Code利用と同じレート制限を共有するため、並列に動かせるタスク数を増やしても使える処理量そのものが増えるわけではない。何でも委任すればレート制限をすぐに使い切ってしまうので、バグ修正の棚卸しや定型的な変更のように委任先として向くタスクを先に選び分ける作業が、これまで以上に必要になる。

もう一つ、対象がTeamや一部Enterpriseに広がったことで、誰にどこまでの実行権限を与えるかという取り決めが組織の課題になる。個人が自分のリポジトリで使う道具だったころは各自の裁量で済んだが、チーム単位で使うとなると、どのリポジトリへのアクセスを認可するか、ネットワーク接続先としてどのドメインを許可するかを、利用開始前にチームで合意しておく必要がある。Anthropic側はGit操作をセキュアなプロキシに通す設計や、接続を許可するドメインを個別に選べる仕組みを用意しているが、その設定を実際に決めるのは導入する側の役割であり、機能が正式版になったことは運用ルールを整える作業の免除にはならない。

似た構図は会議の記録でも起きる。誰が録音し、誰が要約にアクセスできるかを決めずに全員へツールを配ると、後になって扱いに困る。会議後の次の一手をAIが担うツールが増えているいまは、任せる範囲と権限をあらかじめ線引きしておくことが、機能そのものより効いてくる。

出典: Claude Code on the web(Anthropic公式ブログ)

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