- ChatGPTがDriveファイルをチャット内で直接編集可能に
- 対象は既存ファイルのみで録音・音声入力は非対応
- 実ファイルを書き換えるため権限管理の見直しが要る
ChatGPTのConsumer Product Lead、Adam Fry氏がX(旧Twitter)経由の発表で明かしたところによると、有料プランのChatGPTユーザーは、Google Driveのファイルを「ChatGPT Library」というチャット内の保管領域に追加できるようになった。プロンプト入力欄の左にある「+」ボタンから「Add from Library」を選ぶと、そのファイルについて質問したり、チャットを離れずに中身を開いて編集したりできる。9to5Macの報道によれば、ここでの編集は複製を作って加工しているのではなく、Drive上の実ファイルそのものを書き換える仕様だという。Google DocsやSheetsといった元のアプリで開き直す選択肢も、これまで通り残されている。
会議のメモや議事録をGoogle Driveでまとめて管理している人にとっては、地味だが効く変更だ。要点を聞きたい、表現を直したい、というたびにDriveとChatGPTのタブを行き来していた手間が一段減る。
この統合がどこまで会議メモの流れを短縮するかは、ChatGPT Libraryが何を扱えるかにかかっている。ライブラリに追加できるのは、あくまでDrive上に既に存在するファイルであって、音声そのものではない。ChatGPTのファイル連携機能は、テキストや表計算データを読み書きするコネクタとして設計されており、マイク入力を受けて音声を認識する仕組みとは別の層にある。つまり「録音した会議を要約してDriveに置く」という作業のうち、この機能が短縮するのは後半、できあがった文書を仕上げる工程だけだ。録音してから文字に起こすまでの前半は、依然として別の手段が必要になる。会議メモの自動化を考えるとき、どの統合がどの工程を担っているかを分けて見ておかないと、「ChatGPTで完結する」と早合点しやすい。
これとは別に、実ファイルを直接書き換えるという仕様には、恩恵と同じだけの注意点がある。コピーを介さないぶん反映は速いが、複数人で同じファイルを触っている場合、ChatGPT経由の変更がDrive側の編集履歴や共同編集者の作業と衝突する余地が生まれる。Google Drive連携は多くの場合OAuthでアクセス範囲を許可する形を取るため、どのフォルダ・どの権限まで渡しているかを、機能を使い始める前に確認しておく価値はある。特に社内の議事録や契約関連の文書を扱っているフォルダをまるごと連携させてしまうと、意図しない編集が本番のファイルに反映されるリスクもある。便利さと引き換えに何にアクセスを許しているかは、こうした「実ファイルを直接触る」タイプの統合が増えるほど、都度確認する習慣にしておいたほうがいい。
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