
- ClaudeがCoworkとClaude CodeでMac・Windowsの画面操作に対応した
- macOS15以降はバックグラウンド動作がデフォルトで作業の手を止めない
- 機密アプリのブロックやブロックリストなど権限管理の仕組みも用意されている
Anthropicのサポート文書によると、Claudeがパソコンの画面を直接操作してタスクを完了させる「コンピュータ操作」機能が、Claude CoworkとClaude Codeで使えるようになった。対象はClaude Desktopアプリで、macOSとWindowsの両方に対応している。現時点ではPro・Maxプランのベータ機能で、Team・Enterpriseプランは利用できない。
注目すべきはmacOS15以降の挙動だ。Claudeはバックグラウンドのウィンドウで作業するため、ユーザーはその間も自分のパソコンを使い続けられる。これがmacOS15以降のデフォルトの動作になっている。画面を占有させたい場合は、設定の「When Claude requests access to an app」を「Full control」に切り替えれば、Claudeが作業中に画面を占有する動作に変更できる。
操作の仕組みには安全策も組み込まれている。Claudeはポインタやキーボードを乗っ取らず、入力中は基本的に待機する。セッションで初めて画面全体を必要とするタスクが来たときは、画面を占有する前に許可を求める。実行中は画面のスクリーンショットを撮り、操作対象のアプリの状況を把握する。Cowork内では、GmailやGoogle Drive、Microsoft 365、Slackなどのコネクタを最優先で使い、次にブラウザ、最後に画面操作という順で、最も精密な手段から選ぶ設計になっている。詳細はAnthropicのサポート文書で確認できる。
読者にとっての意味は単純だ。会議中や別の作業中に、資料整理やメール処理といった定型タスクをClaudeに預けて並行して進められる。バックグラウンドで動く分、画面を占有されずに済み、目の前の会議や作業に集中しながら裏でタスクが進む。
会議中にバックグラウンドでClaudeへタスクを任せる運用は、会議の記録そのものにも当てはめられる。会話は録音だけしておき、終わってからメモリス(AIボイスメモ)のようなアプリにAIの文字起こし・要約を任せれば、画面操作もメモ取りも会議中の手を止めずに進められる。
バックグラウンド操作を使うなら、会議や外出などパソコンから離れる直前にタスクを仕込んでおく運用に切り替えるべきだ。macOS15以降はバックグラウンド動作がデフォルトで、ユーザーは操作中も他の作業を続けられる設計になっている。ただし現状はベータ機能で、パソコンがスリープしておらずClaude Desktopアプリが開いていることが利用の条件になっている。完全に手放して眠らせておけるわけではなく、パソコンを起動させたままにしておく前提の運用になる点は押さえておきたい。会議前にタスクを投げておき、会議中は裏で進めてもらい、終わったタイミングで結果を確認する、という「仕込んでから離れる」使い方が現実的だ。
もう一つ、使い始める前に権限まわりの設定を先に済ませておくべきだ。Claudeは画面のスクリーンショットを撮って状況を把握しながら操作するため、投資取引プラットフォームや暗号資産関連アプリなど機密性の高いアプリはデフォルトでアクセスがブロックされている。加えて、ユーザー自身がブロックリストにアプリを追加すれば、Claudeがそのアプリへアクセスすることを防げる。バックグラウンドで動く分、操作の様子を逐一目で追わなくなるので、何にアクセスさせないかを先に決めておくほうが、あとから気づいて慌てるより安全だ。AIエージェントに操作権限を持たせる設計は他社でも議論が進んでいる分野で、権限管理の考え方はAIエージェントの権限管理、MicrosoftとAWSが着手でも扱っている。
